内容説明
生きるためには、スキルをもって他者との協働が欠かせない。それは家庭生活を初めとして、公的な学校・教室や広く社会の中で身に付けられるものだ。そして日々働いて給与をもらうことや会社を経営して利益を上げる生き方はその人の自由だ。個々に違いはあっても幸せという価値を目指すことは共通している。本書は社会を構成する人々が協働していくために、今ある教育制度の歴史をたどり、日々の学び中で様々な分野の知識やスキルを身に付けながら葛藤し、人々の思考や行動を包む大きな枠組み・型つまり文化を身体化し継承していくことが、社会と将来を支える力になることを明らかにしている。さあ、教育学を辿ってみよう。
目次
教育の機会均等の成り立ち
現在の学生支援制度の仕組み
教職の専門性と現代的な課題
戦後教育改革と教育課程の変遷
「生活指導」「生徒指導」の歴史的変遷
学校における道徳教育
ESDとSTEAM教育を軸とした教科横断学習
子どもを取り巻く環境と認定こども園
西洋の教育思想と歴史
20世紀における新教育運動の展開
近代教育の成立と変遷
大正時代の新教育と社会
看護教育の歴史
著者等紹介
鈴木和正[スズキカズマサ]
常葉大学教育学部准教授、博士(教育学)。専門は教育学、教育史、道徳教育。主な研究テーマは大正新教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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