内容説明
ウクライナ戦争終結のために国際法は何ができるのか。2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻から約1年。核を保有する常任理事国ロシアの侵略行為は、国連と安保理を機能停止させ、これまで培ってきた平和と国際秩序を公然と蹂躙し続けている。未だに多くの犠牲者を出し続ける未曾有の事態に、国際法は何ができるのか。ウクライナ戦争終結の有効な手段である経済制裁の強化、欧米が足並を揃え始めた武器供与の拡大とその効果、そして平和を取り戻す課題など、国際法各領域の気鋭の研究者による最新の分析と解説!
目次
第1部 政治と軍事(ウクライナ戦争と国際法―政治的・軍事的側面を中心に;ロシアの武力行使―jus ad bellumの観点から;ウクライナに対する武器移転の法的解釈)
第2部 経済1―経済制裁(対ロ経済制裁(2022.2.~2022.夏)の特徴とその国際法上の位置づけ
ロシアに対する金融制裁と国際法
経済制裁のジレンマ―制裁は武器を使わない戦争なのか)
第3部 経済2―貿易、投資(対ロシア経済制裁のWTO協定適合性―安全保障例外による正当化の可否を中心に;対ロシア経済制裁措置のWTO法上の評価―第三当事国対抗措置に関する慣習国際法による正当化の可能性;ウクライナ戦争と国際投資法)
資料
著者等紹介
浅田正彦[アサダマサヒコ]
同志社大学法学部教授、国連国際法委員会委員
玉田大[タマダダイ]
京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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BLACK無糖好き
中将(予備役)