内容説明
高等教育のユニバーサル化が進み、大学の担う役割や学生の意識が大きく変化してきた。こうした時代の変化を受け、今大学職員が担う役割とは何か―。学術的知見を兼ね備えた職員―アカデミック・スタッフ―という、教育の本質的な部分にも携わった新たな大学職員の職能開発(SD)の重要性を喝破し、今日における大学職員の理想像を具体化した教員と職員の理想に向かっての協働こそ大学を真に支えることを熱く語る!『日本の高等教育』のSD論文6編の書評を収録。
目次
1 教養とリベラル・アーツ(現在の学校教育制度と戦前の学校教育制度;旧制高校のリベラル・アーツ教育 ほか)
2 これからの大学スタッフに期待すること(スタッフ機能を問う;ユニバーサル化の現実 ほか)
3 SDの新局面(「新しいSD」の目標;大学職員の意識改革と大学職員機能の新展開 ほか)
付録 書評:日本高等教育学会編『スタッフ・ディベロップメント』高等教育研究第13集2010(SDに関わる政策;各論文の要旨 ほか)
著者等紹介
絹川正吉[キヌカワマサキチ]
1929年生まれ。1955年東京都立大学大学院理学研究科修士課程(数学)修了。1960年Northwestern UniversityよりPh.D.取得。国際基督教大学教授、同教養学部学長、同学長、同名誉教授、文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」実施委員会委員長、日本私立大学連盟常務理事、大学基準協会理事、大学セミナーハウス館長、大学教育学会会長、日本高等教育学会理事、IDE大学協会理事、新潟大学理事等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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