内容説明
日本および送り出し国における戦後50年の「留学生政策」の具体的な効果検証・評価を行った先駆的研究の刊行から10年。2008年に始まり2019年に目標を達成した「留学生30万人計画の成果と課題」の新章増補で、日本の高度人材受け入れの一環として展開した留学生政策を総括し、今後の多文化共生社会に向けた課題を提起した増補新装版。
目次
第1章 日本の留学生政策の評価研究の目的と枠組み
第2章 日本と米国の留学生政策と留学生がもたらす経済便益の比較
第3章 インドネシアにおける日本の留学生政策の成果の分析
第4章 タイにおける日本の留学生政策の成果の分析
第5章 国費留学生と私費留学生の比較
第6章 留学生10万人計画前後の比較
第7章 日本留学の成果の促進・阻害要因に関する分析
第8章 日本の留学生政策の成果に関する考察と今後の政策への示唆
第9章 留学生30万人計画の成果と課題―成長戦略、大学のグローバル化及び日本語教育との関係からの考察
著者等紹介
佐藤由利子[サトウユリコ]
1980年東京大学教養学科国際関係論分科卒業。国際協力事業団(JICA)勤務を経て、現在、東京工業大学環境・社会理工学院融合理工学系准教授。2000年ディーキン大学国際・コミュニティ開発修士課程修了、2007年東京工業大学人間行動システム専攻博士号(学術)取得。2007年、2013年東工大教育賞(優秀賞)受賞。独立行政法人日本学生支援機構客員研究員(2008年~現在)。文部科学省「留学生就職支援プログラム」委員会委員(2017年~現在)。日本学術振興会「スーパーグローバル大学創生支援事業」評価部会専門委員(2020年~21年)。留学生政策の評価・分析を専門とし、最近では、留学生受入れによる経済効果、入国管理政策・労働政策と留学生政策の連携、留学生受入れによる地方の活性化の研究などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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