内容説明
企業の世界展開やキャッシュレス決済の拡大といった金融・経済におけるグローバリゼーションは、国・地域のローカルな経済事情にいかなる影響を及ぼしているのだろうか?「グローカル化」に関する金融理論研究に加え、メキシコやベトナムといった実際の新興国内における個別具体的な事例から、グローカルとローカル双方の文脈がせめぎ合う地域金融の実態を明らかにした挑戦的研究!
目次
第1部 金融リテラシーと地域通貨(金融リテラシーの考察―グローカル研究の視点;グローカルな事象としてのリテール決済のキャッシュレス化)
第2部 理論編(情報非対称性と信用割当:Stiglitz and Weiss(1981)の再検討と拡張
企業規模別サーベイデータを用いた構造変化と循環変動の把握)
第3部 途上国の金融自由化・中小企業金融(メキシコの金融自由化のインパクト;ベトナムの金融深化と中小企業進出の現状)
第4部 中国社会主義―民主化なき市場化(グローカル研究と中国経済学史研究)
著者等紹介
内田真人[ウチダマヒト]
成城大学社会イノベーション学部教授・同学部長。1978年東京大学教養学部卒業。日本銀行(調査統計局審議役など)を経て2007年成城大学社会イノベーション学部に赴任。パリ政治学院留学、仏ENS‐Lyon客員研究員などを歴任
福光寛[フクミツヒロシ]
成城大学経済学部教授。1973年慶応大学経済学部卒業。1975年慶応大学大学院で修士。博士課程進学後、国立国会図書館調査局、立命館大学経済学部などを経て1998年成城大学経済学部に赴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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