内容説明
日本で女性の大学進学率が増加しているのはなぜか?女性の進学先が短大から大学にシフトし、女性にしても男性にしても「大学全入」という言葉が広く使われるようになった。本書は、ライフコースの多様性を前提とする経済分析という視点から、大学進学が女性のライフコースにおける「オールマイティー」な選択肢となっていることを明らかにする。他方で、女性の大学進学率増加の背景に残存するジェンダー・ギャップの諸相を喝破した一冊!
目次
序章 高等教育政策の変遷にみる研究課題の所在
第1章 先行研究のレビュー
第2章 分析枠組みの設定
第3章 収益率分析と結婚の期待効用
第4章 「オールマイティー」な大学と短大離れ―志願率の県別パネル分析
第5章 短大の再発見と「女性向け」進路―関係学科別進学率の時系列データ分析
第6章 自宅志向という教育費抑制策―下宿コストと自宅志向の時系列データ分析
第7章 短大世代の仕事・結婚と子供の進路希望―高1母子データによる分析
終章 資金調達力格差とジェンダー格差の緩和に資する教育投資のあり方
補論 高等教育の量的拡大を説明する古典的マクロ理論
著者等紹介
日下田岳史[ヒゲタタケシ]
1982年1月神奈川県横浜市の郊外に生まれる。2004年3月東京大学教育学部卒業。2014年3月東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。2018年3月東京大学より博士(教育学)の学位を授与される。国立大学法人東京大学一般職員、文部科学省国立教育政策研究所事務官を経て、大正大学エンロールメント・マネジメント研究所専任講師(2020年10月現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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