内容説明
食の生産から消費までの間に大きな断絶のある現代社会において、輸入食品・食品添加物・農薬・遺伝子組換え食品など、食の安全に関する様々な情報が紙面やSNS上を飛び交っている。すべての農作物の源である「種子」に着目し、自然科学と社会科学の垣根を越境したアプローチから、錯綜した食に関する知識の「正しさ」を再考。我々が当事者として知識を創り出しコミュニケーションを行う、重大な責務とその方法を明らかにした。
目次
序章 いま、食べものを通して知識を問う意味
1 食の安心と安全について
2 科学だけでは解けない社会の課題をどう理解するか
3 種子のシステムの考え方と知識創出の可能性
4 食と農に身体性を取り戻す知識とは
5 食と農の知識を紡ぐ環世界
著者等紹介
西川芳昭[ニシカワヨシアキ]
龍谷大学教授(農業・資源経済学/民際学)・コベントリー大学研究員(2021年8月まで)京都大学農学部農林生物学科卒業、バーミンガム大学大学院生物学研究科植物遺伝資源の保全と利用コース・同公共政策研究科開発行政学専攻修了、博士(農学・国際環境経済論専攻)、国際協力事業団(現国際協力機構(JICA))・農林水産省・名古屋大学等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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