内容説明
人は生きるためには食べなければならないが、そのためにだけでなく、社交や儀礼、祝祭のために食べ、個人的な節制や宗教、思想的要因のために食べない。本書は、私たちの日々の生活の基本をなす「食」を、その実に多面的な有りよう全幅にわたって考察し、その考察を通じて人間の生そのことの複雑で豊かな構造を明るみに出す。
目次
食べる時間・生きる時間
食と呼吸
食物の安定的入手―三つの方向
味覚の特性
味の濃淡
味を分類するとは
基本味という考え
美味しさと二つの欲求
食のメッセージ
衣食住と言うときの食の位置
食をめぐる諸問題
浪費される食
食事の時間
食の考察から経験の構造全体の考察へ
著者等紹介
松永澄夫[マツナガスミオ]
1947年生まれ。東京大学名誉教授。哲学を創造する年刊誌『ひとおもい』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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