内容説明
グローバル人材育成のために大学は何をするべきか?加速度的なグローバル化が進行する今日、海外留学はグローバル人材育成のための重要な国策となり、留学によって求められるスキルは語学の習得のみならず、個の主体性・積極性の獲得や日本人としてのアイデンティティ確立など多岐にわたる。しかし、求められるスキルが多様化する一方、近年は経済的理由から1年以内の短期留学に行く者が増加するなど、そこにはギャップが存在する。留学効果の測定や留学支援専門職の確立といった具体的方途によってあるべき留学支援の方法論を展開する。
目次
海外留学の目的と理念
第1部 グローバル人材(グローバル人材とは何か;メディアによるグローバル人材)
第2部 留学生政策(わが国の留学生政策;留学と外交:理念型の修正;教育外交:米国とイラン)
第3部 海外留学の効果(短期留学の批判的考察;グローバル教育と短期留学)
第4部 留学支援のために(現実的選択としてのアジア留学)
留学支援専門職の要請と実践
著者等紹介
大西好宣[オオニシヨシノブ]
1961年、兵庫県姫路市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK職員、民間財団研究員、国連職員、大阪大学教授等を経て、千葉大学教授。米コロンビア大学国際公共政策大学院修士課程及びタイ国立チュラロンコン大学高等教育大学院博士課程修了。高等教育学博士(Ph.D.)。主たる専門は比較高等教育論で、中でも特に留学(生)政策に関する論文多数。経済産業省プロジェクト委員、留学生教育学会理事等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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