内容説明
教育に携わるすべての人々のための論集。検索エンジンやSNSといった情報技術の加速度的発展によりすぐさま「知識」を享受できる時代となり、従来「知識」の授受を通じた人間形成という重要な役割を担ってきた教育は、そのものを問い直さざるをえない時代に至った。すなわち、現代社会に必要な「教育」とは何かについて再考しなければならないのである。本書は、教育学、教育経営、社会教育、教育課程、教師教育といった多角的視野からこの問いに切り込み、今日にふさわしい「教育」のあり方を再構築する。
目次
第1章 教員養成における教育学
第2章 ルドルフ・シュタイナーの教育刷新思想と自由ヴァルドルフ学校の創設
第3章 カナダにおける教育の「州自治」・地方自治と政治的中立性
第4章 地域の社会教育生涯学習を推進する大学開放について―弘前大学生涯学習教育研究センターを例に
第5章 あるNPO実践者の「生」と学び―障害とNPOをめぐる権力関係に抗して生きること
第6章 日本の学校教育におけるメディア・リテラシー教育の重要性―カリキュラムマネジメントの視点を交えて
第7章 現代教師教育改革と“教員養成学”
著者等紹介
福島裕敏[フクシマヒロトシ]
弘前大学教育学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学、修士(社会学)
松本大[マツモトダイ]
弘前大学教育学部准教授。東北大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)
森本洋介[モリモトヨウスケ]
弘前大学教育学部准教授。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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