内容説明
比較教育学における地域研究の主要論文を一挙集成!―教育の多様性を読む―国や地域、あるいはさらにミクロな教育対象を捉えた、地域研究的な性格をも併せ持つ16の論文を収録。
目次
第1部 比較教育学研究と地域研究(比較教育学研究における地域研究;地域研究は多様性の擁護者となれるか ほか)
第2部 (貧困・格差(教室で生み出される民族間の教育格差―ラオスの小学校におけるフィールド調査を通して;インドにおける貧困層対象の私立学校の台頭とその存続メカニズムに関する研究―デリー・シャードラ地区の無認可学校を事例として ほか)
国家・国民・市民(イングランドの市民性教育の実践とその課題―低階層地域の学校の事例が示唆するもの;転換期の歴史教育と「よりよい社会」の希求―旧東独教育学者のライフヒストリーから ほか)
宗教(カトリック系国際NGOフェ・イ・アレグリアのペルーにおける展開と民衆教育の論理;マレーシア(クランタン州)におけるイスラーム教育の発展に関する一考察 ほか)
伝統・地域(グアテマラにおけるコミュニティ運営学校の展開と終焉の制度的要因;インドネシアにおける地域科カリキュラムの機能に関する批判的研究 ほか)
研究方法(国際教育開発と比較教育学研究の可能性―映画「ラスカル・プランギ」によせて))
著者等紹介
近藤孝弘[コンドウタカヒロ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。主にオーストリアとドイツの政治/歴史教育を研究している
中矢礼美[ナカヤアヤミ]
広島大学大学院国際協力研究科准教授。主にインドネシアの教育と平和教育の研究をしている
西野節男[ニシノセツオ]
名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授(2018年3月末まで。以後は無職)。インドネシアをはじめとする東南アジア・マレー世界のイスラーム教育を主に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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