内容説明
石垣島の歴史的特徴でもある八重山諸島や沖縄本島、台湾からの移民などの動態的な人口構造は、2013年の新石垣空港開港による本土とのアクセス向上が進む今でもなお、バラエティに富んだ石垣独自の社会形成に大きく関わっている。石垣における歴史、地理、産業、地域コミュニティなど多角的視野から動的な石垣社会のダイナミズムを捉え、石垣が独自に創り上げてきた社会の実態とそこでの生活世界を眺望する本書はまさに、「沖縄」としての画一化に抗する石垣社会の学術的、思想的インパクトを切り拓く一冊。
目次
1章 移動の島の歴史的伸長―弧の思想から合衆国・石垣を描く
2章 パイナップルの両義性―台湾移民二世のライフヒストリーにみる「資源」の「地域化」
3章 曖昧化する「境界」―石垣島市街地の台湾出身者への聞き取りから
4章 集落を越えた「共同」―星野共同売店が結ぶもの
5章 自衛隊配備問題から考える島の未来の選び方―地政学的思考よりも深い島人の経験的世界をもとに
6章 島人と移住者の「ちむぐくる」―東日本大震災被災・避難者支援のコミュニティ
7章 「場」としての石垣―統計データの中の石垣と統計データから溢れる石垣
著者等紹介
関礼子[セキレイコ]
立教大学社会学部教授。1966年、北海道生まれ。博士(社会学)。専門は環境社会学、地域環境論。研究テーマは公害・環境問題、自然と人間のかかわり、自然環境の保護と観光、福島原発事故の被害論など
高木恒一[タカギコウイチ]
立教大学社会学部教授。1963年、東京生まれ。博士(社会学)。専門は都市社会学。研究テーマは住宅政策を中心とした都市政策・地域政策、社会‐空間構造分析など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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