内容説明
格差・貧困問題、環境問題、企業の不正問題、金融問題など、本書で扱われるこれらの課題は、目先の経済成長に固執し社会全体の成熟を怠った人間の欺瞞によって生じたものである。日銀職員から銀行頭取、大学教授という経歴を辿った著者が、格差・貧困・脱成長・地球温暖化・企業倫理・通貨・地方銀行をキーワードとした多角的視点から、脱成長社会の構築に向けた方策を指南する。
目次
1 序
2 国際社会で高まる摩擦の解消へ向けて
3 脱成長社会への展望
4 地球温暖化の回避へ向けて
5 わが国における企業倫理の現状と課題
6 通貨発行益の側面から見た最近の金融政策
7 九州における地域銀行の経営再編
著者等紹介
河口和幸[カワグチカズユキ]
昭和22年生まれ、昭和46年熊本大学法文学部法学科を卒業して日本銀行に入行。日本銀行では考査役等を歴任して平成11年退職。福岡銀行協会常務理事、熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)頭取、会長、ふくおかフィナンシャルグループ副会長を経て、平成22年崇城大学教授となる。平成29年3月退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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