内容説明
イギリス高等教育における伝統的な教授形態であるチュートリアル。学生主体、少人数制などの特徴は昨今の日本の教育現場におけるアクティブラーニングとも通底している。オックスブリッジを発祥としイギリス国内大学へ、そして植民地下にあったオーストラリアへとチュートリアルが伝播していく中で見せたその変容プロセスからその機能的特徴を抽出し、チュートリアルの本質を描き出す挑戦的労作。
目次
第1章 高等教育におけるチュートリアル(イギリス高等教育におけるチュートリアルの位置づけ;高等教育の興りと教授形態;オックスブリッジにおけるチュートリアルの歴史的変遷)
第2章 イギリス高等教育におけるチュートリアルの伝播と変容(ロンドン大学・市民大学へのチュートリアルの伝播と変容;新大学へのチュートリアルの伝播と変容;イギリス国内におけるチュートリアルの要素の変容)
第3章 イギリスからオーストラリアへのチュートリアルの伝播と変容(オーストラリアにおける大学の興り;オーストラリアの大学へのチュートリアルの伝播;オーストラリア国内におけるチュートリアルの伝播と変容)
第4章 現代のオーストラリアにおけるチュートリアル(オーストラリアにおける一般的なチュートリアル;新しい形の「チュートリアル」の実践;形態の変化を超えて維持されるチュートリアルの要素)
著者等紹介
竹腰千絵[タケコシチエ]
1981年大阪府生まれ。2002年オックスフォード大学留学(British Studies専攻)。2005年大阪外国語大学外国語学部地域文化学科(英語専攻)卒業。2013年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、沖縄カトリック中学高等学校教員。専攻は比較教育学、博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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