内容説明
建築職人があこがれた、かつては戸別住宅建設の主役であった一人親方が、いまやマンション業者や大規模な建設業者に仕事を奪われ、多くはそれらの下請け職人という就労に追い込まれている。本書はこの不安定就労を強いられる一人親方の実態構造をはじめて明らかにし、今後の安定就労の方向性を探る総合的研究である。
目次
序章 本研究の課題と方法
第1章 建設産業における生活保護基準以下賃金の一人親方の量的把握
第2章 建設産業における低所得一人親方世帯の家族賃金の機能
第3章 建設産業の下請再編下における一人親方の就業の不規則不安定性
第4章 建設産業における一人親方の長時間就業の要因分析
第5章 不安定就業としての一人親方の量的把握およびその特徴
終章 貧困研究から貧困・労働問題研究へ
著者等紹介
柴田徹平[シバタテッペイ]
1982年生まれ、中央大学大学院経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了、経済学博士(中央大学)。現在は、東京都立産業技術高等専門学校、大月短期大学、専修大学の非常勤講師、および建設政策研究所の非常勤研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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