内容説明
いま大学でもっとも重要なのは、真理を明らかにすることと、社会を担う“主権者”として学生が育つ教育だ。そのため、主体的な学びに転換した教育に加え、学生中心の協同で運営する大学生協の活動は、主権者学習機関として大きな価値を持つ。本書は、著者長年の生協体験をつうじて、企業中心の経済と今日の政治を変え、協同組合やNPOなどと連携しつつ、主権者の民主協同社会へと進む展望を切り拓いた労作で、大学教職員と生協職員はもちろん、地道に歩む若者たちに大きな励ましを与えるだろう。
目次
序 新時代の大学教育と協同行動
1 学習・研究・教育から協同行動へ
2 これからの社会と大学および協同行動
3 大学と大学生協の21世紀ビジョンと背後仮説
4 大学教育の再発見―新帝国的身体形成と協同的身体形成
5 教職員から見た大学教育と協同行動
6 大学教育改革における教職員・学生と協同行動
7 グローバル化のなかの大学と協同行動
8 危機と変革の時代の大学と協同行動
9 萎縮社会から民主協同社会へ
10 大学教育の活性化と協同行動
著者等紹介
庄司興吉[ショウジコウキチ]
東京大学名誉教授。博士(社会学)。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学社会学部助教授、東京大学文学部助教授、同教授(社会学第一講座)、同大学院人文社会系研究科教授(社会学専攻)、清泉女子大学教授(地球市民学担当)を歴任。東京大学生協理事長(1999‐2003)をへて、全国大学生活協同組合連合会副会長(2004‐2005)、同会長理事(2005‐2014)、同顧問(2014‐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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