内容説明
これまで民主社会創造の主体とされてきた市民や労働者は、今やその役割を果たすには不十分である。私たちは選挙時だけの有権者でもなければ、大きな企業に振り回されているだけなのでもない。自らがこの社会を創り直す政治的かつ経済的な主権者として生きるための、不可欠な意識変革とは何か。本書は歴史と社会の分析をつうじて、市民から主権者への、パラダイム転換の理念と方策を提示する。
目次
1 主権者とは誰のことか
2 主権者が社会をとらえる
3 グローバル化と情報社会変動
4 新帝国か地球民主社会か
5 地球民主社会としての現代社会
6 主権者化と再主権者化の方向
7 主権者の主権者による主権者のための社会認識
8 主権者の現代社会認識―歴史認識・民主社会・平和国家
著者等紹介
庄司興吉[ショウジコウキチ]
東京大学名誉教授。博士(社会学)。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学社会学部助教授、東京大学文学部助教授、同教授(社会学第一講座)、同大学院人文社会系研究科教授(社会学専攻)、清泉女子大学教授(地球市民学担当)を歴任。東京大学生協理事長(1999‐2003)をへて、全国大学生活協同組合連合会副会長(2004‐2005)、同会長理事(2005‐2014)、同顧問(2014‐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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