内容説明
日本の高等教育では、リメディアル教育など低学力層に対する支援は各大学で広く見られるのに対し、高学力層に対する支援・養成は諸外国と比べても極端に少ない。このままでは高学力層が支援の手厚い海外の大学に進学することで深刻な頭脳流出に陥り、日本社会の発展に深刻な影響を与えることが予測される。本書は、アメリカと中国の数多くの事例に加え、日本でも先進的に導入している5大学における学生エリート養成プログラムの比較・分析を通して、今後日本の大学はこのプログラムの開発にあたって何をすべきかが分かる、時宜を得た力作である。
目次
第1章 養成プログラムの意義と枠組
第2章 養成プログラムの背景と位置づけ
第3章 養成プログラムの展開と特徴
第4章 養成プログラムの管理運営
第5章 資料集1:日本の5大学
第6章 資料集2:アメリカの50公立大学
第7章 資料集3:中国の40主要大学
著者等紹介
北垣郁雄[キタガキイクオ]
1947年生。東京工業大学工学部卒業、同大学院理工学研究科修士了。広島大学名誉教授、東京都市大学客員教授、工学博士。専門:教育工学、大学教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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