内容説明
教科目の時代遅れ、教育方法の非創造性、教員の多忙化、親の過剰反応、子ども・若者の意欲希薄など様々な今日的教育課題が連発する中、何から、どう手をつけていくか?教育行政のあり方はじめ、教員養成改革、教育格差是正、地方教育の活性化等、広く教育システムと学習各分野にわたり、問題点診断から解決方途へと軸足を進めた本書は、日本教育刷新の新たなリアリティを描き出し、教える者、学ぶ者双方に大きな希望をもたらすだろう。
目次
第1章 教育システムをめぐるデザイン(教育行政の将来的展望―地域に根ざした教育の確立に向けて;教員養成の今日的動向と将来のデザイン;多文化共生社会における教育のあり方―個別指導の確立・アジア市民の育成を目指して;日本型インクルーシブ教育システムの構築;青年教育のあり方の再検討―「社会的困難を有する若者」を中心にして;ボランティア活動の新たなデザイン―日本とケニアの教育をめぐる事例から)
第2部 学習分野をめぐるデザイン(現代の教育改革における道徳教育―民主主義的道徳と型の教育との関連で多文化社会における宗教教育―寛容さと論理性を基調として;歴史教育のあり方―人が生きる歴史・「地域史」から考える;ICTを活用した学習環境のデザイン―21世紀に求められる能力の育成;美術教育の新しい創造性に向けて―文化芸術立国中期プランから考える;学校体育の将来像―子どもの体力向上と健康の増進を目指して)
著者等紹介
村田翼夫[ムラタヨクオ]
1941年生まれ。筑波大学名誉教授、公益財団法人未来教育研究所特任研究員。博士(教育学)。専攻は東南アジアを中心とする比較国際教育学
上田学[ウエダマナブ]
1947年生まれ。千里金蘭大学教授、京都女子大学名誉教授。博士(教育学)。専攻は教育行政学
岩槻知也[イワツキトモヤ]
1966年生まれ。京都女子大学教授。博士(人間科学)。専攻は社会教育学・生涯学習論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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