内容説明
「ゆとり教育」とも「詰め込み」教育とも異なる、学力形成論における新たな展開とは何か。連邦・州政府主導により「スタンダードに基づく改革」に邁進してきた現代アメリカにおける新動向―トップダウン固有の弊害を緩和し、よりローカルな現場を主体として発展しつつある「教育目標の分類学(タキソノミー)」や「真正の評価」論等、より高次の学力形成をめざす理論と実践の紹介・考察を通じ、わが国の教育研究・実践にも大きく示唆する労作。初版刊行後4年間の目標・評価研究の新局面をふまえ、新たに三論考を追加。
目次
第1部 ブルーム・タキソノミーの開発とその後の展開(ブルーム・タキソノミー開発の意義と課題;スタンダード運動の展開とパフォーマンス評価論の誕生)
第2部 「改訂版タキソノミー」によるブルーム・タキソノミーの再構築(L.W.アンダーソンらによる「改訂版タキソノミー」の開発―知識と認知過程の二次元構造の提案;「改訂版タキソノミー」の提起する新たな課題―メタ認知の教育目標化)
第3部 思考教授研究におけるタキソノミー研究の展開(R.J.マルザーノらによる思考教授のタキソノミーの開発―「学習の次元」の検討;思考教授研究における情意目標論の展開―「性向」概念に焦点を当てて;R.J.マルザーノらのスタンダード設定論の検討―McRELデータベースに焦点を当てて)
第4部 教育目標・評価論の諸系譜とそれをめぐる論争点(G.ウィギンズらの「理解をもたらすカリキュラム設計」の検討―「知識の構造」を中心とした教育目標・評価論の系譜;「真正の学習と学力」をもたらす教育目標・評価論の構想)
著者等紹介
石井英真[イシイテルマサ]
1977年兵庫県洲本市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学大学院教育学研究科助教、神戸松蔭女子学院大学人間科学部専任講師を経て、2012年より京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は教育方法学(学力論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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