内容説明
英語は交渉・交流の「道具」なのか。「発信型英語力」「コミュニケーション能力」「異文化理解と対応能力」。小学校から大学まで一貫連携の上に立教学院が掲げるこの「三つの柱」は、実は英語を生きたものにする不可分一体の営為なのだ。本書は「グローバル英語」の限界を超えて、主体的なコミュニケーションには幅広く深い異文化理解が不可欠という立場から、さまざまな困難に取り組み、日夜英語教育の改善に努めている立教学院小・中・高・大学各校での教育実践記録を収める。教え子たちの熱烈な謝辞や謙虚な感想も、日本の英語教育担当者・関係者への大きな示唆となるだろう。
目次
第1章 英語教育の課題と社会状況
第2章 一貫教育の構築へ向けた取り組み
第3章 各校のカリキュラムにみる多様性
第4章 実践から生まれた理論的な関心
第5章 成果としての卒業生
第6章 座談会 現場の教員、一貫連携について大いに語る
著者等紹介
鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学特任教授。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長)、東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻客員教授を経て、2011年から現職。国立国語研究所客員教授、順天堂大学客員教授。日本学術会議連携会員。NHK「ニュースで英会話」全体監修およびテレビ講師。上智大学外国語学部卒業、コロンビア大学大学院修士課程修了、サウサンプトン大学大学院人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。文部科学省大学設置審議会委員、内閣府政府広報アドバイザーなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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