内容説明
都市への人口流出、地方社会の空洞化は、わが国はもとより先進国共通の社会問題だ。本書は地域再生に向けたスウェーデンの取組みを、EU及び同国の政策を背景に、長年の現地調査に基づき、新しい形態の協同組合や社会的企業等の活動を考察し、とりわけこれら諸活動と連携して地域活性化の中核をなす「集落自治会」に着目し、その実態を詳しく紹介している。地域再生の鍵が住民の主体性にあることを改めて認識させる労作。
目次
第1章 スウェーデン条件不利地域の政策とEU構造資金
第2章 イェムトランド県における地域再生活動と支援システム
第3章 協同組合の展開と住民による地域再生運動―オーレ・コミューン・フーソー集落を事例として
第4章 人口希薄地域の住民生活と集落自治会―オーレ・コミューン・フーソー集落の自治会活動を中心に
第5章 「社会的企業」による地域づくり活動と住民自治―クロコム・コミューンのトロングスヴィーケン地区を事例として
第6章 スウェーデンの集落自治会(ビアラーグ)活動と住民自治
補論 家族と親族ネットワーク
おわりに 地域再生の新たな展開によせて
著者等紹介
中道仁美[ナカミチヒトミ]
愛媛大学農学部准教授。専門分野は農村社会学、女性学
小内純子[オナイジュンコ]
札幌学院大学社会情報学部教授。専門分野は地域社会学、地域メディア論
大野晃[オオノアキラ]
長野大学環境ツーリズム学部教授、高知大学名誉教授。専門分野は環境社会学、地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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