内容説明
断片的覚書から成る『獄中ノート』が孕む、強靱な方法論的一貫性と内的体系性の探求を通じ、その「実践の哲学」を基盤に浮かび上がる、社会の統合・更新の動態を見据えた、卓越した社会学的考察と論理。
目次
第1章 グラムシの生涯
第2章 『獄中ノート』と本書の課題に関する予備提議
第3章 『獄中ノート』体系の構造と「実践の哲学」
第4章 集合体と個人・人間・人類
第5章 歴史分析の理論枠組―知識人・階級・ヘゲモニー
第6章 拡大された国家概念―政治社会と市民社会
第7章 歴史分析の三次元方法論
第8章 「アメリカニズム」分析の方法
著者等紹介
鈴木富久[スズキトミヒサ]
1945年、名古屋市に生まれる。立命館大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。現在、桃山学院大学社会学部教授。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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