内容説明
東北の港で姿を消した太宰ゆきが還って来た。同時に世界一のトレジャー・ハンター八頭大の身辺で怪異が勃発しはじめる。クラブのホステスは奇怪な生物の絵を描き、アンドロイド「順子」は手にしたグラスから、二体の妖神を噴出させる。偉大なるクトゥルーと宿敵ヨグ=ソトホースを。H・P・ラヴクラフトの手になる「クトウルー神話」が宇宙の命運を賭して牙を剥き出したのだ。菊地秀行「エイリアン」シリーズの世界に、はじめてラヴクラフトの邪神たちが降臨する!!彼らの宝物とは?大はそれを手に入れられるのか!?
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1982年『魔界都市“新宿”』(朝日ソノラマ)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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sin
53
八頭大、作者という神に憑かれた男!ストーリー展開は良く云えば文章ジャズのグルーヴ感だが、実際は相も変わらずの出たとこ勝負で行き当たりバッタリな思いつき次第(そうだろ?)、こちらが求めているのは軽妙なウイットやハチャメチャなユーモアではなく戦慄である。単なるラヴクラフトの作品解説にしかとれない慌ただしい観光紛いの米国クトゥルー名所巡りを経て(ページ稼ぎか!)、結局〆は日本の須磨院?からの壇市宇?で邪神オールスター総登場の急展開、それにしても邪神に対抗する為とはいえ八頭の超科学装備は遣り過ぎ、ご都合主義の極み2020/07/10
おかむー
44
古くは「エイリアン」シリーズと呼ばれていた「トレジャーハンター八頭大」シリーズ、最新作はむしろこれまで何故やらなかったのかというクトゥルー神話とのコラボ。これもいち作家の創作に過ぎなかったホラーシリーズが“クトゥルー神話“としての地位を確立したという証でしょうかね。ラヴクラフトの作品群に登場する土地や人物を舞台にしてはいるが物語そのものは「いつもの」八頭大。金とテクノロジーとチート能力でどんなピンチも結局切り抜けるのがわかっているので緊張感皆無なのは同著者の吸血鬼モノと大差ないですね『もうすこしです』2020/01/19
miroku
13
VSクトゥルー。ヨグ・ソトホースとクトゥルーの確執を軸に、大が大暴れ!2020/06/27
ナンさん
2
作者曰く。エイリアンの遺した宝物を探す物語だからクゥトゥルフが出て来ても良いとの解釈との事。 日本のクゥトゥルフ研究の第一人者が言っているのだから間違いない(笑) 過去を遡っても本格的にシリーズにクゥトゥルフとその眷属神達が八頭大と対決したのは無いなと(シリーズ内で説明やそれらしき者との接触はあった) これは、その内長年街詫びている。魔界都市の住人やヴァンパイヤハンターとのクロスオーバーも有りになるのかしら。2020/08/06
あゆゆ
2
★★☆☆☆2020/04/19
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