内容説明
1つのクトゥルー作品をテーマに3人の作家が小説、ゲームブック、漫画などの様々な形で競作するオマージュ・アンソロジー・シリーズ。第6弾は『闇にささやくもの』に捧げる。巻末には原作冒頭の新訳(増田まもる)を掲載。
著者等紹介
松村進吉[マツムラシンキチ]
1975年生まれ。2006年、怪談実話シリーズの「超‐1/2006」コンテストで優勝しデビュー。“「超」怖い話”シリーズなどで怪談実話作家として活躍
間瀬純子[マセジュンコ]
1967年生まれ。1996年、別名義にての中編小説が雑誌にされる。2005年「新しい街」が「アート偏愛異形コレクション」公募の最優秀作品賞を受賞。以後、同シリーズを中心にホラー、幻想短編を発表
山田剛毅[ヤマダゴウキ]
1980年生まれ。webやイベントではgokingで活動。キャラクターグッズメーカーで商品開発を経験後、現在はDTPデザイナーとして活躍。その経験を活かし同人サークル「ギルマンハウス」を主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
33
B級ホラーのお約束に行ってはいけない所に登場人物が引きつけられるという設定が侭出てくるが松村氏の本作はその動機としての少女を保護するという使命感がまっとうでありうなづける。間瀬氏の作品の隙のなさには感動を覚えた、ミ・ゴの置き換えが自然ですばらしい。山田氏の絵巻は巻頭のダブルプロローグに不自然さを感じたが解説に編集者の思いつきとあって失望した。作者の元々の構成で十分に伝わるものをまさしく屋上屋を架す、(読者には伝わらないから説明を入れさせたつもりなんだよね)余計な提言であると思う。2014/02/03
眠る山猫屋
11
ユゴスから来た“なにか”をメインモチーフにしているところからして凄い。クトゥルーって、邪神クラスでも描写が曖昧に簿かされていたりして(先達への遠慮からか?)、描き方が難しいのではないかと思う。そのハードルを巧みに越えた三作品。ハードボイルド、陰惨な日本怪談調、絵物語。どれも後半からはキチンとホラーになってるところが凄い。2015/08/15
伊佐奈
5
某うすぼんやりの神は女子高生の脳でうっかり恋愛に目覚めてしまえばいいと思います。それで某黒貌の神が更に中間管理職の悲哀を噛み締めることになるのです。2014/02/03
NEED LESS
4
「メアリーアンはどこへ行った」はモダンホラーの香りを漂わせつつ、アメリカの寂れた町の住人に隠された恐るべき真実と合間に挟まれる隕石猫と名乗る謎の存在の語り部の話す奇妙な物語が印象的でした。 「羊歯の蟻」は南信州の小さな町、水羊歯が舞台。土臭さと湿度が高くジットリとした雰囲気が文面から伝わってきます。 「蓮多村なずき鬼異聞」はサークル【ギルマンハウス】所属の山田剛毅先生によるクトゥルー浮世絵。先月の夏コミでも同人誌を出した同作者ですがあちらは一枚絵で、こちらは連続したストーリーを展開させています。2014/09/02
月夜
1
イベントにて購入したが、今回もまたどれも魅力ある短編集。感想は既に、創土社さんのクトゥルーミュトスファイルズに掲載したのでここでは割愛いたします。2014/01/20
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