魂にふれる―大震災と、生きている死者

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魂にふれる―大震災と、生きている死者

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798701233
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C1095

出版社内容情報

私たちが悲しむとき、悲愛の扉が開き、亡き人が訪れる。死者は私たちに寄り添い、常に私たちの魂を見つめている。悲しみは死者が近づく合図なのだ。大切な人をなくした若い人へのメッセージを含む、渾身のエセー。

本書を書きながら、片時も離れなかったのは、何者かに用いられている実感である。
確かに文字を刻むのは私だが、言葉は自分の内心とは異なるところから生まれていることが、はっきりと感じられていた。(「あとがき」より)

〈1〉

悲しむ生者と寄り添う死者

悲愛の扉をひらく

協同する不可視な「隣人」―大震災と「生ける死者」―


〈2〉

1 死者に思われて生きる

2 コトバとココロ

3 没後に出会うということ

4 冥府の青

5 先祖になる

6 悲嘆する仏教者

7 死者の哲学の誕生


〈3〉

「うつわ」としての私―いま、『生きがいについて』を読む―

魂にふれる

あとがき

【編集者からのコメント】
大切な人を亡くした若者へ語りかける手紙のように書かれた「悲愛の扉を開く」、ご自身の奥様を看取った経験から実感した「魂にふれる」の各章は、誰もが胸を打たれることでしょう。
また、再評価の機運が高まる上原專祿の死者論について、神谷美恵子や池田晶子の著作の読みを深める言及など後世に残る作品です。

【著者紹介】
[著者]若松 英輔(ワカマツ エイスケ)
1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家。(株)シナジーカンパニージャパン代表取締役。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞。その後『三田文学』に「小林秀雄と井筒俊彦」、「須賀敦子の足跡」などを発表し、2010年より「吉満義彦」を連載。また『小林秀雄――越知保夫全作品』(慶應義塾大学出版会、2010)を編集。著書『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会、2011)、『神秘の夜の旅』が大きな話題を呼ぶ。

内容説明

私たちが悲しむとき、悲愛の扉が開き、亡き人が訪れる。―死者は私たちに寄り添い、常に私たちの魂を見つめている。私たちが見失ったときでさえ、それを見つめつづけている。悲しみは、死者が近づく合図なのだ。―死者と協同し、共に今を生きるために。

目次

悲しむ生者と寄り添う死者
悲愛の扉を開く
協同する不可視な「隣人」―大震災と「生ける死者」
死者と生きる(死者に思われて生きる;コトバとココロ;没後に出会うということ;冥府の青;先祖になる;悲嘆する仏教者;死者の哲学の誕生)
「うつわ」としての私―いま、『生きがいについて』を読む
魂にふれる

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家。(株)シナジーカンパニージャパン代表取締役。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アルピニア

57
7年目の3.11に。難しかった。この本の中で「知る」と「解る」の違いについて述べている部分がある。私はほとんど解らなかった。ただ、「死者は生者に寄り添っている」という点は私も経験しているので、それに関しては「解った」といえると思う。ここで取り上げられた、小林秀雄、池田晶子、西田幾太郎、その他の方もそれを経験しことばにしようとした。だから解らないながらもどうにか読了できた。若松氏は、この本で、震災後、大切な人を失い、そしてその人が側で見守っていると感じた人々に「それは真理なんだよ」と伝えたかったのだと思う。2018/03/13

オカピー

32
若松さんの著書は3冊目だと思うが、やはり難しい。理解できることや刺さる言葉だけを拾っていくのが今の自分の理解力ではいいのだろう。私の両親は亡くなり数年経過しているが、いつもどこかで見守ってくれているように感じる。もっと遡って、逢ったことも無いご先祖さまも見てくれているのかなと思う。つらい時や悲しい時に、どこかで自分の心の支えになる、それが「魂にふれる」ということなのかもしれないと感じた。2025/09/10

nbhd

24
だれかほんとうに大切なひとを失ってからでないと、若松英輔さんの本はよく読めないと思いつつ、気になっていたので手にとった。池田晶子、小林秀雄、鈴木大拙、井筒俊彦ら「生きている死者」との対話を通じて語られる「死者論」は、やはり、だれかほんとうに大切なひとを失ってからでないとよく読めないと思った。そうであっても、最終章、著者が妻の死と向きあい、生きている妻と交信する描写には、身に迫るものがあった、名文だと思う。この本は、いつか「そういう日」が来るまで、本棚に大切にしまっておきたい。2016/11/03

eirianda

21
この本は今後、親近者の死か自分の死期が分かった時点で再読したい。鈴木大拙と西田幾多郎が身近に感じられた一冊。2018/02/20

なおみ703♪

15
若松英輔。同じ著者の本を多数読んで、著者の考え方を理解し、より自分の糧にしたいと思えたのは、斎藤孝さん以来。考え方に大変共感したということもあるが、嬉しかったのは、著者の思想を作る土台、影響を与えた人たちの作品を私も多くは、読みこなせてはいないものの、読んできたということ。自分の読書も確かだったのではないかと自信が持てた。私の父母は、それぞれ病で、まだまだ若くして亡くなった。だけど、生きていたころよりも私を支えてくれているとさえ感じる。「生きている死者」。見えないけれど傍らで護ってくれていると信じられる。2021/10/13

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