- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > HJ文庫
出版社内容情報
ここからが、生徒会選挙の本番だ――
天王寺さんと成香の二人を狙ったネガティブキャンペーンを退け、手ごたえを感じていた伊月。しかし、政治家タイプである城東蓮が本気を出すと、瞬く間に選挙は三つ巴の様相に戻ってしまう。
負けじと伊月は策を練るが、港前生徒会長まで介入してきたことで、選挙は激化の一途をたどって――
「勝ちましょう。そのための作戦を、今から考えたいです」
会長の座を勝ち取るため、伊月とお嬢様が秘密の作戦会議!?
成長著しいお嬢様とお世話係の恋物語、第10弾!!
内容説明
天王寺さんと成香の二人を狙ったネガティブキャンペーンを退け、手ごたえを感じていた伊月。しかし、政治家タイプである城東蓮が本気を出すと、瞬く間に選挙は三つ巴の様相に戻ってしまう。負けじと伊月は策を練るが、港前生徒会長まで介入してきたことで、選挙は激化の一途をたどって―「勝ちましょう。そのための作戦を、今から考えたいです」会長の座を勝ち取るため、伊月とお嬢様が秘密の作戦会議!?成長著しいお嬢様とお世話係の恋物語、第10弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
48
生徒会長選挙完結。 どの作品にも言えることですが、生徒会長になる為に講じる策の効果が分かりづらくて盛り上がりに欠ける印象。その点は今作も同じですが、今作ならではの家柄などの要素を絡めながら選挙を通じて自身に足りないものや自分の進みたい道を見つけて各々が成長する姿は感慨深いものがありました。また、土俵は違うけれど、城東くんと伊月はこれからも互いを高め合う存在になれるのではないかと思ったり。一方の前生徒会長さんは私情を押し出し過ぎてどうかと思いますが…2025/06/05
よっち
28
天王寺さんと成香の二人を狙ったネガティブキャンペーンを退けて、手応えを感じていた伊月。しかしついに政治家タイプの城東蓮が自ら動き出す第10弾。蓮の介入により瞬く間に三つ巴の状況に逆戻りしてしまい、伊月は対抗策を練るものの、そこに因縁を抱える前生徒会長まで介入してきたことで、さらに難しくなっていく状況。手段を選ばない相手にどう向き合うのか、その伊月の選択が印象的でしたけど、ヒロインたちもまたそれぞれ成長を感じさせてくれましたね。これから彼女たちと共に学園をどう変えていってくれるのか、次の文化祭も楽しみです。2025/06/02
れっちん
14
生徒会選挙編、後編──ついに終幕。 今回も、なかなか熱かった……! マネジメントゲーム編もそうだったけど、先がまったく読めないのがこのシリーズのスゴさ。 『天王寺美麗』『都島成香』『城東連』の三すくみバトルは喧々諤々、緊張感MAXで最後まで魅せてくれた。 読了後に残るのは、圧倒的な満足感。 さて、次巻は……ああ、もう待ちきれないってば。2025/05/31
rotti619
13
生徒会長選挙編後半。政治家の息子・城東蓮が本気になった事で、彼が持つカリスマ性、搦め手も辞さない清濁併せ呑むやり口で一気に劣勢に立たされた伊月が、琢磨からとある提案を受ける、というお話。伊月が今まで培った人脈の集大成のような内容となっており、しっかり人に任せるようになる姿は頼もしさを感じさせた。正直な所、生徒会長選挙自体は前巻登場したとあるキャラの役割を考えると終わり方は見えていたのだが、そこに至るプロセスが本当に素晴らしい。最後の決め手になった要素こそ、この作品らしさを表しており、非常に爽快感があった。2025/05/31
ARI
4
今回も面白かったですね。生徒会選挙後半戦。三つ巴の演説や討論会を通じて、人の心を掴むための王道と絡め手が飛び交う中で伊月がどんどんそれを吸収していき、今回も八面六臂の活躍でしたね。そしてこの選挙戦は、そんな伊月の努力をする姿勢や、雛子が応援する理由というところに、学園の仲間たちの輝かしい姿というものがあって、それをストレートに天王寺さんや成香の選挙にも繋げているから、彼ら彼女ら本当に良い友人関係だなと感じられるのが好きです。新しい生徒会が決まり、これから次なるイベントも待っていて楽しみです。2025/06/22