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出版社内容情報
夜陰に紛れるその怪異の正体は、天女か鬼か
三鏡高校怪異研究会に居つく美しい怨霊「まきなさん」に導かれ、とある事件をきっかけに研究会に所属することとなった諒介。
そんな諒介の元に舞い込んだ新たな調査依頼。それは、ある温泉郷に残る伝説『天女と山姫』の関与が疑われる惨殺事件だった。
人智を超えた伝説の怪異の正体を暴くべく温泉郷へと赴く諒介たち。その前に立ちはだかったのは、般若面に着物を纏う、妖しくも美しい怪異だった――。自称正義の美少女怨霊と共に怪異に挑む青春オカルトミステリー、第二幕。
内容説明
三鏡高校怪異研究会に居つく美しい怨霊「まきなさん」に導かれ、とある事件をきっかけに研究会に所属することとなった諒介。そんな諒介のもとに舞い込んだ新たな調査依頼。それは、ある温泉郷に残る伝説『天女と山姫』の関与が疑われる惨殺事件だった。人智を超えた伝説の怪異の正体を暴くべく温泉郷へと赴く諒介たち。その前に立ちはだかったのは、般若面に着物を纏う、妖しくも美しい怪異だった―。自称正義の美少女怨霊と共に怪異に挑む青春オカルトミステリー、第二幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
41
待望のシリーズ続刊は温泉街に現れた凶悪な怪異・山姫が起こした殺人事件を巡る物語。依頼主の神浦珊瑚、神浦家と複雑な関係のイレアナさん、そして伝承などから事件の真相に近づいていく展開はワクワクしましたし、終盤のハラハラ展開は堪らないけれど、ちょっとごちゃごちゃしてたかな。とは言え様々な要素が入り乱れる展開は読み応え抜群でした。ただ、個人的には前巻のような連鎖短編集の方が好み。2024/11/03
よっち
28
三鏡高校怪異研究会に居つく美しい怨霊「まきなさん」に導かれ、研究会に所属することとなった諒介。そんな彼の元に新たな調査依頼が舞い込む第2弾。惨殺事件への関与が疑われる温泉郷に残る伝説の山姫。人智を超えた伝説の怪異の正体を暴くべく、温泉郷へと赴いた諒介たちの前に立ちはだかる般若面に着物を纏う妖しく美しい怪異。その正体に対して様々な疑惑が積み重なっていく中で、見えていた構図も二転三転していきましたが、過去の因縁に決着をつけた先に紡がれた縁があって、何より諒介を心配する妹・明日香との関係も微笑ましかったですね。2024/11/01
真白優樹
14
天女と鬼女の伝説が残る温泉郷で発生した殺人事件捜査の為に泊りがけで向かう今巻。―――舞うは天女か鬼か、それとも怪異か人間か。 前巻と比べてバトル多め、幾多の激突の先に諒介が怪異研究会に留まる意味を問われる巻であり、前巻の謎は一旦放置し怪異関係の世界観を広げる巻である。温泉郷に廻った怪異の、家族の想い。その先に見つける一先ずの理由。果たして、希那子の相棒が板についてきた諒介はどんな事件に立ち向かうのか。前巻でちらついた謎は、次巻以降で語られる事になるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2024/11/03
イシカミハサミ
12
1巻から2巻の間で何が起こったのかと思った1冊。 当然のように警察から高校のいち部活に強盗殺人の捜査の依頼が来て、 遺族は特に抵抗も示さずに高校生に証言をする。 1巻でそんな話になっていたっけ? だったら2巻なんて読まなかったのに。 母親が息子が分不相応の車を乗り回していても 何の異変も感じていなかったり 大小合わせて現実と地続きの世界観でやるには無理筋な物語。 1巻でよくわからなかった“まきなさん”のスペックはなんとなく見えたけれど。 そういう話が作りたいなら世界観からお創りください、と思った。2024/12/31
尚侍
11
とっても面白かった。今回は地方に舞台が移りましたが、和風の伝奇物としての安定感は健在で、読んでいて楽しかったです。学校を離れたことでまきなさんの活動が制限されるという設定も良く、彼女だけに頼ることなく問題を解決していく流れも良かったです。その一方でもう少しまきなさんの活躍を読みたかったなというのもあるので、そのあたりの調整が今後されていくとさらに良くなると思います。こういう安定感のある作品は長く続いてもらいたいですね。2024/11/06