出版社内容情報
ブラックバーン・バッカニアの歴史とその任務の軌跡
艦隊航空隊(英国海軍航空隊)、英国空軍、南アフリカ空軍(SAAF)で、この象徴的な航空機に搭乗した27人の乗員たちが、ブラックバーン・バッカニアに対する彼らの経験と愛情を語った書。
本書はブラックバーン・バッカニアの歴史とその任務の軌跡をたどっており、それぞれの章では出来事や活動の記述に加え、バッカニア飛行隊での生活や、高度に専門的な部隊の一員であることに加え、「バッカニア・ボーイ」であることの楽しさや喜びを伝えている。
海上戦術の発達について触れた章から、冷戦の最中のドイツへの配備、北米におけるラッドフラッグ演習、メイプルフラッグ演習での見事な成功について、南アフリカ空軍機の珍しい記述や、米空軍の交流将校の経験談など、珍しい記録が続く。
最後の舞台となった湾岸戦争でのレーザー照準任務と精密爆撃の記録などを経て、バッカニアがRAFで活躍した最後の日々についての記述と、海上および陸上航空戦力への影響についての考察で締めくくられている。
内容説明
ジェット爆撃機運用の現実とは?冷戦期から湾岸戦争まで偉大なる“ブラックバーン・バッカニア”に乗り組んだ27人の証言。“バッカニア”の全就役期間を記録した200点以上の写真を収録!英国特有の軍隊スラングを余すことなく訳出・解説!
目次
我が人生のバッカニア(グレアム・ピッチフォーク)
黎明期にあって(ビル・ライス)
Mk1の時代(デイヴィット・ハワード)
ロッシマウスの南アフリカ空軍(テオ・デ・ムニンク&アントン・デ・クラーク)
我が飛行人生、バッカニアにあり(トム・イールズ)
ああ、我が良き日々よ!(デイヴィット・マリンダー)
新人パイロットの回想―信じがたき幸運(アル・ビートン)
RAFドイツ駐屯部隊―「さきがけ」にして「しんがり」(デイヴィット・カズンズ)
後席の男(デイヴィット・ヘリオット)
アルファ攻撃(ブルース・チャップル&ミック・ウィブロー)
空母勤務の思い出―Mk2とともに(テッド・ハケット)
レッドフラッグ(デイヴィット・ウィルビー)
南西アフリカ/アンゴラ―1975~1981(ヘルト・ハーヴェンハ)
訓練物語(フィル・ウィルキンスン)
バッカニアの領分(ロブ・ライト)
F‐111からバッカニアへ―これぞ進歩というものだ!(ゲーリー・グーベル&ケン・アリー)
長距離作戦(マイク・ラッド)
大物たちに加わって(ジェリー・ウィッツ)
艦載機部隊、最後の航海(デイヴィット・トンプスン)
戦場の南ア空軍バッカニア部隊(ピーター・カークパトリック)
『グランビィ』作戦―精密爆撃(ビル・コープ)
限界への挑戦(ベニー・ベンスン)
最後の日々(リック・フィリップス)
追憶と余韻(グレアム・スマー卜&グレアム・ピッチフォーク)
著者等紹介
ピッチフォーク,グレアム[ピッチフォーク,グレアム] [Pitchfork,Graham]
英国空軍で36年間、航法士として軍務に就く。また、バッカニア飛行隊を指揮し、航空作戦部長、国防省の軍事情報部長を務めた経験を持つ。航空ジャーナリズム協会賞など複数の受賞歴がある
岡崎淳子[オカザキアツコ]
新潟県出身、明治大学文学部卒、翻訳家。第二次大戦期の戦史・戦記を中心にノンフィクションの訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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