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出版社内容情報
「だって俺ら子供やし 誰も悪くないやん」 海辺の街で、祖父と銭湯を営む遼馬。いつものように学校帰りに開店準備をしていると、父の隠し子を名乗る玲臣という少年がやって来て――? 銭湯を舞台に繰り広げられる高校生群像劇、開幕!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
22
改めて一巻として読み、やはり好き! 舞台は古き銭湯。ハラハラドキドキするような大事件が起きるわけではないんですが、少し複雑な家庭環境の登場人物たちの関わりが、じんわりと心に響いて、良い空気を感じられる魅力的な作品です。2025/07/09
かさお
20
「銭湯はみんなのもの」いいな、こういう居場所。いきなり異母兄弟が訪ねてくるわ、普段黒メガネに引っ詰め髪の無愛想女子が実は可愛いとか、マンガの王道のような、ドラマのような、よくある設定ではあるんだが、素朴な吸引力がある。今どきの若者の距離感っぽいものが心地よい。男2人でゴシゴシと銭湯のタイル掃除をしてるところが印象的。何もかも洗い流しちゃえ、心と身体は連動している。考えるな、感じろ。2025/09/04
恋愛爆弾
13
少年漫画における成熟は、長らく読者の等身大(?)な像が投影された登場人物の「成長」によって代行=表象され、それに反していたり上手くいっていない場合に「成熟の拒否」であると山師的な批評家たちから非難されてきた。だが、それにより少年漫画の読者が果たして「成熟」したか、いよいよ眉唾に感じることが多くなってきた。本作において示される「だって俺ら子供やし 誰も悪くないやん」という、死に際での未成熟の方へ開き直る生存方法を選らんだ登場人物たちを読むわれわれは、その「成熟」という擬制から脱すべき段階にあるのではないか。2025/07/05
コリエル
6
好評だった読み切り作品でもそうだったが、血縁のない(おそらく)な男子二人がなし崩しに同居するようになる事でだんだんお互いを知り兄弟や家族になっていくエピソードというのが作者のツボらしい。今回は遼馬の決心を祖父が後押ししてくれて玲臣を受け入れる事になるわけだが、祖父が寄る辺のない玲臣に配慮をしながらも育ててきた遼馬の方が大事だというところが良かった。メインの二人は途中でヒロイン登場エピソードなどもあったのでまだ関係が深まる前って感じ。2025/07/04
真霜
3
新連載での登場から欠かさずに読んでいますが、まとめて一冊の本として読むとまた、心にくるものがあります。とある大阪の海辺の町にある古き良き銭湯・柿の湯にてはじまる複雑な関係を持った高校生二人を中心とした群像劇。生まれ持った容姿も住んでいる環境も全く異なる遼馬と玲臣があることをきっかけに繋がり、交流していく姿が描かれていきます。少なからず何かを抱えて生きている人に、穏やかながらも響く作品だなと改めて感じました。忙しなく過ごしている中で、つい忘れそうになってしまう「人情」というのを思い出させてくれます。2025/07/21
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