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出版社内容情報
「だって俺ら子供やし 誰も悪くないやん」 海辺の街で、祖父と銭湯を営む遼馬。いつものように学校帰りに開店準備をしていると、父の隠し子を名乗る玲臣という少年がやって来て――? 銭湯を舞台に繰り広げられる高校生群像劇、開幕!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
21
改めて一巻として読み、やはり好き! 舞台は古き銭湯。ハラハラドキドキするような大事件が起きるわけではないんですが、少し複雑な家庭環境の登場人物たちの関わりが、じんわりと心に響いて、良い空気を感じられる魅力的な作品です。2025/07/09
恋愛爆弾
13
少年漫画における成熟は、長らく読者の等身大(?)な像が投影された登場人物の「成長」によって代行=表象され、それに反していたり上手くいっていない場合に「成熟の拒否」であると山師的な批評家たちから非難されてきた。だが、それにより少年漫画の読者が果たして「成熟」したか、いよいよ眉唾に感じることが多くなってきた。本作において示される「だって俺ら子供やし 誰も悪くないやん」という、死に際での未成熟の方へ開き直る生存方法を選らんだ登場人物たちを読むわれわれは、その「成熟」という擬制から脱すべき段階にあるのではないか。2025/07/05
コリエル
6
好評だった読み切り作品でもそうだったが、血縁のない(おそらく)な男子二人がなし崩しに同居するようになる事でだんだんお互いを知り兄弟や家族になっていくエピソードというのが作者のツボらしい。今回は遼馬の決心を祖父が後押ししてくれて玲臣を受け入れる事になるわけだが、祖父が寄る辺のない玲臣に配慮をしながらも育ててきた遼馬の方が大事だというところが良かった。メインの二人は途中でヒロイン登場エピソードなどもあったのでまだ関係が深まる前って感じ。2025/07/04
ナセル
2
テーマが、というか一番最初の設定からして重いですがこういうお話にありがちなぶつかり合って家族になっていく、的なお話では全然ない穏やかなお話。時々それは笑うところかなと思う場面もあってそれで息抜き出来ているように思います。というかお父さん、玲臣の年齢から考えても…ごにょごにょ。2025/07/04
書の旅人
0
仕事の合間に行きつけの本屋へ。新刊『黄泉のツガイ』だけのはずが、気になっていた本作にも、つい手が…。いやはや『黄泉〜』では、腐ってるとしか言い様のない郷里での日々を思い起こされ、気分最悪となってしまいましたが、本作が幸いとなり、どうにか鎮まることが出来ました。人間の本質の嫌な面を散々味わわされてきたので、ちょっとしたきっかけで未だにざわつく時があります。しかし、救いは必ずある。どちらも大好きな作品で、今後の展開が愉しみです。2025/07/12