出版社内容情報
超大国ソヴィエト連邦――圧倒的なまでの軍事力で世界を震え上がらせた20世紀の怪物国家。彼らはいかにして巨大な軍事力を築きあげたのか?そして、彼らの軍事力の“正体”とは? 物理学者として、また日本でも有数のソヴィエト兵器研究家として知られる多田将氏が、西側とはまったく異なるソヴィエト独自の兵器開発について解説する!
■大祖国戦争(第2次世界大戦)後から、現在のロシア連邦にいたる兵器の発展を、豊富なイラストとあわせて体系的に解説。「戦略兵器編」では、アメリカと世界を二分した核戦力を中心に解説。
・大陸間弾道弾:弾道弾とは何か?
著者が専門とする物理学の視点から、人類最強の兵器である弾道弾を技術的に解説。液体燃料式、固体燃料式(および移動発射式)、それぞれの開発史を追う。
・海洋発射型弾道弾:冷戦期、西側を震撼させたソヴィエトの核兵器搭載原子力潜水艦。しかし、潜水艦発射型弾道弾の開発には多くの技術的課題があった!?
・潜水艦:最盛期にはアメリカの3倍と言う圧倒的戦力を誇ったソヴィエト潜水艦隊。なぜこれほどまでの数を揃えたのか? 多種多様に発展したソヴィエト潜水艦の系譜を完全解説。
・水上戦闘艦艇と航空巡洋艦:アメリカ空母機動艦隊という世界最強の艦隊に挑むため、そして味方の戦略原潜を守るため、ソヴィエトが追及した“対艦”と“対潜”の艦隊の実像。
<著者> 多田将(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授)
<カバーイラスト>速水螺旋人
<本文イラスト>サンクマ、EM-chin
内容説明
世界を震え上がらせた20世紀の怪物国家、ソヴィエト連邦の軍事力―その誕生と発展。
目次
第1章 大陸間弾道弾(弾道弾についての基礎知識;ソヴィエト連邦/ロシア連邦の大陸間弾道弾 ほか)
第2章 海洋発射式弾道弾(潜水艦発射式弾道弾の基礎知識;ソヴィエト連邦/ロシア連邦の潜水艦発射式弾道弾 ほか)
第3章 潜水艦(潜水艦の基礎知識;ソヴィエト連邦/ロシア連邦の潜水艦 ほか)
第4章 水上戦闘艦艇(ソヴィエト連邦/ロシア連邦の水上戦闘艦艇)
設計局と工場
著者等紹介
多田将[タダショウ]
京都大学理学研究科博士課程修了、理学博士。高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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