出版社内容情報
創刊50周年記念! 知られざる“ホビージャパンの歴史”が刊行決定!
内容説明
1965年、代々木駅前に開店した小さな模型店「ポストホビー」からそれは始まった。本書はホビーの未来を信じた一人の男と彼の創刊した雑誌「月刊ホビージャパン」の軌跡を、そこに集まった多くの才能ある人々の証言をもとにまとめた、知られざる昭和ホビー史である。
目次
創業者佐藤光市
ホビージャパン創刊
70年代のホビージャパンを支えた人々
編集実務についてHOW TO BUILD HOBBYJAPAN
70年代の景色当時の編集部
変化するホビージャパン
気を使わざるを得なかった路線変更の時
ホビージャパンの進路に影響を与えた3つのコンテンツ
「HOW TO BUILD GUNDAM」
新しいコンテンツ「SF3Dオリジナル」
誰もいなくなった編集部で
最後に
著者等紹介
柿沼秀樹[カキヌマヒデキ]
1958年東京生まれ。1980年から月刊ホビージャパンの編集に参加。別冊『HOW TO BUILD GUNDAM』1.2巻を企画・編集。模型雑誌『モデルグラフィックス』『電撃ホビーマガジン』などでも連載を持つ。2000年以降は玩具、ホビー商品の企画、製作。アニメ、ゲームなどの企画、演出、絵コンテ作業を主業務とする。また、モデラーであり昭和プラモの収集も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバメマン★こち亀読破中
19
創刊50周年を迎えたホビージャパン誌の創刊から80年代中盤までの激動の歴史。ミリタリーなどのスケールモデルからガンダムやスターウォーズなどのアニメ、SFに軸足を移す決断をしたことは、現在のホビーの世界を大きく変えたことは間違いない。雑誌が良かった時代ではあるけれど、1つのジャンルを作り上げた人達は熱いなあ。若い編集者には読んで欲しい!ガンプラ作りたい!2019/12/13
じいふう
3
★★★★✩ 模型雑誌ホビージャパンの元編集者による創刊からの軌跡。佐藤光市というカリスマ経営者が海外の進んだホビーアイテムを他に先んじて導入するという志で創刊し、対象をミニカーからミリタリーモデル、ガンプラへと変えながら、途中編集者の一斉退職を何度も起こしつつの50年。ガンプラに舵を切るまでは同氏が経営する物販会社ポストホビーに支えられていたということ、版権問題がライバル誌モデルグラフィックス設立の契機になった事。読者だった雑誌の内情が知れて興味深かった。2021/03/28
たかひー
3
★★★ 創刊~80年代までの内容が中心。当時読者であれば非常に興味深い内容なのだろうが、あいにくとよく読むようになったのはもっと後年。なので当時の空気感になるほど~と思うのがいいところであった。2020/06/24
コウみん
3
模型雑誌のナンバーワンのホビージャパンの誕生秘話からホビージャパンが模型雑誌として生きられたか分かる一冊。 80年代はガンプラブームでガンプラ関連の記事を書いたり、スタッフが独立し、新しい模型雑誌を創刊したり50年以上をモデラ―たちに愛されているホビージャパンの物語。2020/02/07
えーてる
1
とにかく佐藤社長という創業者が相当イカれた人物であったことはよくわかった。ただし、この人はお金の使い方を知っていたし、即断即決のできる経営者の器も持っていた。そして強欲でもあったから、SF3Dの契約でお馬鹿な条項を書いてしまい、そのことが結果的に裁判で横山宏氏の勝訴につながるというのは、まったく人生は何が起こるかわからない。笑ってしまうくらいに笑えない出来事の積み重ねの中に世界は歴史を刻む。2020/03/19