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内容説明
引きこもりニートの青年・玄堂雷一、通称ライチ。彼はある日見つけた自殺志願サイトがきっかけで、貧乳女神・ツキと出会う。彼女いわく、神は悪人を更生させるため、悪魔は善人を堕落させるためコンビを組み、互いに争い合うのだという。神VS悪魔の代理戦争に巻き込まれ、成り行きで彼女の契約者となったライチは、ツキと一緒に悪魔退治に乗り出すことに。しかしその直後、彼はうっかり初仕事で死亡。だがなんと、神の『恩寵』で不死となって復活し…!?
著者等紹介
無側迫[ムガワハク]
北海道産。『超ド級ニートから始める終末戦争@へっぽこ女神つき』で第七回HJ文庫大賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
引きこもりな死にたがりの青年がぽんこつな女神とコンビを組み、悪魔と戦う物語。―――死ねない死にたがりは、何を得るのか。過去のある出来事から死を望む青年は事故により死ねなくなり戦いに身を投じ、そんな青年を少女達は心配しつつも穏やかに見守る。果たして彼の心は変わるのか、彼女達は彼を繋ぎとめる錨となりえるか。総合的にはタイトルからは一見するとわからないほどに中々に硬派な作品であり、読む方によっては考えさせられるものもあるかもしれない作品である。この先、彼は一体どこへ向かうのだろうか。 次巻も楽しみである。2016/10/04
サキイカスルメ
6
筋の通ったクズさです!引きこもりニート雷一(あだ名はライチ)が自殺サイトのアンケートに答えたら女神とコンビを組まされたお話。色々とねじ曲がってしまったライチと、ちょっと抜けてる神様ツキがいいコンビですね。そんな2人が自殺や呪い・殺人と悪魔に魅入られてしまった人たちを救っていきます。ライチは死にたがりなのですが、揺るぎない死にたがりといいますか。悲劇の主人公みたいな自分に酔うようなところが、全く無いので嫌悪感はありませんでした。死にたいライチと死なせたくないツキの今後も読みたいです。2016/10/12
nawade
3
★★☆☆☆ 引きこもりニートの雷一は貧乳女神・ツキと出会いを切っ掛けに神VS悪魔の代理戦争に巻き込まれることになる退魔コメディ。う~ん、話の展開は悪くないけど、説得力が足りない。主人公が俗物過ぎてクズなのはわかるけど、絶望の怪物扱いされる程の彼の持つ絶望感が表現しきれていない。同じく相性が良いとの補足はあるけど、それだけでツキが雷一に出会ってすぐに好感を抱いてしまうのもなんだかな~と思ってしまう。ここはもっとツンデレが必要でしょ。神なのにチョロすぎます。2017/01/09
尚侍
3
面白かった。死にたがりのひきこもりニートが主人公というだけで敬遠してしまう向きもあるかと思いますが、変な言い方ですけど「死にたがり」の方向性というか、なぜそういう考えに至ったのかという点がきっちりしていて筋が通っていたので、設定の軽さとは裏腹に考えさせられる内容でした。また、主人公のそうした考え方自体が伏線となり最終的なオチに至るという流れも良く、予想以上に硬派な展開でした。そんな主人公を改心させられるかどうかは正直難しいと思いますが、続きがあるならそこをどう料理してくるか、作者の力量に期待したいですね。2016/10/01