- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > HJ文庫
内容説明
大国リジアによる30万の猛攻を辛くも退けた皇国。それで一息つく間もなく、軍師クロムはたった千の兵で難攻不落と名高いゾラ港攻略に挑むことに。その前準備として、クロムたちは西の大国ラトルグへと赴き、前代未聞の大博打に打って出る!!一方、北方騎馬民族との内乱平定に動くコウソンもまた、自らの命を賭して単身、敵陣へと乗り込むが―。西の大国ラトルグも激動の英雄戦記シリーズ第4弾!!
著者等紹介
内堀優一[ウチボリユウイチ]
1981年生まれ。演劇企画ハッピー圏外の脚本、演出、主催などもしている。池袋演劇祭で豊島区長会連合会会長賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
28
千の兵で難攻不落のゾラの港を陥落させたクロムとその身ひとつで北方騎馬民族との争いを平定させたコウソン。グラウスタンディア皇国とラトルグ国、二つの国の戦いが中心でした。とはいえ、リジアにも北方騎馬民族にも内政問題などの火種を抱え、一方にある正義・主張と反対方向にも同等のものがあるのだと感じました。ガジェルの食人と6歳の皇女リリアを強姦未遂のエピソードは若干引きましたが、ガジェルとリリアの肩車のエピソードはほっこりしました。2014/12/03
よっち
26
リジアによる30万の猛攻を辛くも退けた皇国が、たった千の兵でゾラ港攻略に挑み、ラトルグでは北方騎馬民族の内乱平定にコウソンが向かう第四弾。クロムたちは調略で、コウソンは単身タタル族に乗り込んでの話し合いで攻略を目指していくわけなんですが、全体的に見ると流動的な要素が多かった中で身体張ったり誤算もあったりしましたが、その対応が的確過ぎてやや予定調和的な印象もありました(苦笑)宗教信仰の自由やあり方は今後のポイントになっていきそうな感もあったりで、今回は次に大きく動く展開を前にした布石の巻といえそうですね。 2014/11/28
アウル
22
今回は次巻の為の前振りといった所かな?中盤ぐらいまでクロム、コウソン、ガジェルの3つの視点で話が動いていたために全体的に話が薄いといった感じに思えた。まあ、ガジェルとリリアの肩車の話は良かったし、性格は糞最悪だがクロムの策を読みきるベルゲンも良かったな。次巻はまた大きく話が動きそうなので期待しよう。2014/12/05
まりも
17
千の兵でゾラ港攻略に向かうクロムと騎馬民族との内乱平定に向かうコウソン。今回は前回と違い体を張るシーンやクロムの策に誤算が出来たりもしていたけど予定調和な雰囲気は相変わらずといった感じ。自分の娘も利用する皇子の汚さやベルゲンのクズ具合には腹が立つけどガジェルとリリアのやり取りには心癒されました。どの陣営でも宗教と神が絡んでいる辺り今後神の争いが重要な鍵になるのは間違いなさそうですね。次巻は一筋縄でいかない戦らしいので楽しみ。2014/12/01
わたー
16
★★★★☆やはり、メインのクロムの話よりもコウソンやガジェルの話の方が面白かったかな。前回のような大きな戦いはなかったが、それぞれの主従がそれぞれの戦いを繰り広げていて、熱かった。今回新たに、ガジェルとリリアのペアが増えたので、今後が楽しみ。ただ、今回のクロムの策が前回よりも各段に劣っていて残念。敵に策が見破られた場合も策のうちぐらいじゃないと、前回の策の前では霞んでしまうかな。次回はハードな展開になりそうなので楽しみ。2015/03/10