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内容説明
「わたしね、ラキが帰ってくるまで、絶対に泣かないよ」結婚の約束をして外界に旅立つラキを見送るイルクを待ち受けていたのは過酷な運命と『時の悪魔』だった。悪魔から時を駆けることが出来るという『時の砂』を受け取ったイルクの決断は…。『時の悪魔』によって運命の岐路に立たされた3組の男女が織りなす、「時を超える」新本格ファンタジー。
著者等紹介
ころみごや[コロミゴヤ]
『時の悪魔と三つの物語』にて、第7回HJ文庫大賞「大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
524
11
☆6【禁断の果実と男女の物語】3組の男女と不思議な時間の悪魔の時間モノラブコメ。ラブコメとしてみれば結構いい線行っているんじゃないかなあ。ただ、時間モノとしてみると若干尺足らずで描写が足りないので、時間モノならではの悲壮感が演出しきれていない。せっかく「現在の世界を捨てて過去へ行く」という設定があるのだからそこでもっと感情を膨らめてほしかった。でも評判の悪さの割にはこの話は嫌いじゃないよ。【お気に入りキャラ:なし】2013/07/20
尚侍
8
構想は面白いし物語の雰囲気もいいんですが、これ、できれば1話1巻の三部作で読みたかったなあ。作者や編集的にはキャラの背景などがしっかり把握できているのでこの展開でも話がつかめるのでしょうが、そうした土台のない側としては「原作1巻を無理矢理30分に圧縮したアニメ」を見ているようで、話の展開が早すぎて内容が全然わかりませんでした。「原作組じゃないとわからないだろこの展開」という感想が一番しっくりくるように思います。物語の雰囲気はすごくよかったので、願わくば1巻に圧縮される前の「3巻分の原作」を読みたいですね。2013/06/30
T.Y.
8
過去をやり直すことを可能にする「時の砂」を人に与える「時を駆ける悪魔」を巡る3つの物語。時系列的にも離れた3つの物語相互の関係が徐々に見えてくる構成はさすが。ただ恋愛物としては綺麗だけれど普通な印象。最後は「時を駆ける悪魔」そのものの誕生にまで関わってくるが、意外と展開に捻れたところはなかった。元よりパラレルワールド設定でパラドックスを回避しているせいか。世界観としては、人々が広く本を読んでいるとか、本の刊行ペースとか現代的だなあ、と。2013/06/29
七色一味
7
読破。う~ん、表紙が可愛い^^ え? 他? (。-`ω´-)ンー まぁ、いいんじゃない? 取ってつけたような世界観で底が浅く、とても魅力を感じない異世界空間ですが、まぁ、こんなもんでしょ? ラノベだし…。2013/10/07
藤崎
7
過去をやり直す力を授ける「時の悪魔」と、その力に助けられ、あるいは翻弄される3組の人々の運命を綴ったファンタジー。時間移動モノは構築力が試される玄人志向なテーマですが、当作品は構想はいいけど考証が甘い印象。また、ラブストーリーとしても描写が足りず、正直物足りない感じ。なんとなくですが、作者さんの頭の中で出来たお話を文章化する際に色々取りこぼしちゃってるような気がします。逆に言えば、その辺がこなれてくれば面白くなりそうなので、今後に期待と言ったところかな2013/06/30
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