出版社内容情報
これまで地球環境に負荷をかけ続けた結果生じた環境問題と、その変動がもたらす課題群。これらを受け止め、「逆境に強くある」社会をつくるために必要な資質として、レジリエンス(Resilience)が注目されています。本書では、環境変化のメカニズムを理解するために必要な基礎的知識を示し(第1の視点)、問題の解決に寄与する技術の現状と課題の所在を明らかにし(第2の視点)、解決の方法を模索する社会の試行錯誤のゆくえを議論します(第3の視点)。3つの視点から、「逆境に強くある」、すなわちレジリエントな地域社会のあり方を考究します。
内容説明
地域社会を逞しく、しなやかに。環境の変動がもたらす課題を受け止め、「逆境に強くある」社会をつくるために今何が必要か?環境科学のアプローチから未来を切り拓く。
目次
第1章 環境と環境問題のとらえ方
第2章 気候変動のメカニズムと対策
第3章 大気汚染のメカニズムと対策
第4章 地下水汚染対策とその回復の特徴
第5章 雲仙火山との共生を考える
第6章 循環型社会の構築に貢献するリサイクルバイオ技術
第7章 都市と緑地のこれまでとこれから
第8章 豪雨や台風による災害リスクと避難行動
第9章 地方公共団体に期待される役割
第10章 災害に向き合う社会環境とは
第11章 レジリエントな地域社会の構築に向けて
著者等紹介
渡辺貴史[ワタナベタカシ]
長崎大学総合生産科学域(環境科学系)教授
黒田暁[クロダサトル]
長崎大学総合生産科学域(環境科学系)准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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