内容説明
旧軍エリートvs日本政府・GHQの、復員、恩給そして再軍備をめぐる闘争。日本の敗戦後も、帝国陸海軍の上層部はその勢力や影響力の維持を占領下の政治情勢の中で巧みに図っていく。豊富な一次史料と最新の研究成果を用いて、占領史・戦後史研究に新地平を拓く。
目次
序章 課題と視角
第1章 敗戦と武装解除
第2章 復員組織職員の職務と役割―第二復員省における公職留任の実態
第3章 軍人恩給の復活過程―「経済的非武装化」をめぐる衝撃と諸相
第4章 「反動」と旧軍人特権回復―軍人恩給在職年数加算制度復活を事例として
第5章 旧日本海軍グループの「空海軍」再建とその遺産
終章 帝国陸海軍の解体・再編と旧軍エリート
著者等紹介
山縣大樹[ヤマガタタイジュ]
1988年、福岡市生まれ。2019年3月、九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。福岡共同公文書館総務企画班相談員、九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者等を経て、現在、独立行政法人国立公文書館非常勤職員(統括公文書専門官付公文書専門員)。博士(比較社会文化、九州大学)。専門分野:戦後日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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