内容説明
イギリス植民地化、中国返還を経て現代に至る約180年間の香港カトリック教会堂の変遷を、政治・社会・宗教的文脈から解き明かす。
目次
信徒の信仰と教会堂建設活動
信徒論
香港カトリック教会堂
1841‐1944年 宣教初期における聖職者主体の教会堂建設
1945‐1960年代 学校と一体的な教会堂の大量建設、設計者としての信徒
1970年代‐1981年 香港人建設専門家信徒の成熟
1982‐1989年 香港返還決定が促進した教会堂新築事業と信徒参画
1989‐1996年 教会営繕の組織化、「教区建築および発展委員会」設立
1997‐2005年 都市再開発型教会堂の建設
2006‐2018年 信徒霊性運動としての教会堂営繕
香港の信徒による教会堂営繕の意味
著者等紹介
福島綾子[フクシマアヤコ]
九州大学芸術工学研究院助教。専門は文化財学、歴史学。博士(工学)。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業、早稲田大学文学研究科考古学専攻修士課程修了。ユネスコ北京事務所で文化遺産保存修復事業マネジメントに従事。フルブライト奨学金を得てペンシルバニア大学文化遺産保存学修士課程(Historic Preservation Program)修了。民間企業勤務を経て、2006年より九州大学芸術工学研究院に所属。カトリック教会堂の建設・営繕のあり方を建築学、歴史学、社会学、宗教学などから多角的に解明することを主な研究テーマとし、日本と香港を主な対象としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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