内容説明
従来、ヒトの脳内のレキシコン(心的辞書)では語彙は音韻論的な差異に基づいていくつかのグループに分かれていると考えられてきた。このグループ分けがどのように行われているのかを明らかにすることは当該言語の音韻レキシコンの構造を明らかにすることにつながる。本書ではトルコ語と現代ウイグル語を対象にそれぞれの音韻レキシコンの構造を明らかにし、「核と周辺」構造(Core‐periphery structure)を中心とした音韻レキシコン理論の妥当性を検証した。
目次
第1章 序論
第2章 先行研究(It^o and Mester 1995a,1995b,1999)
第3章 トルコ語
第4章 現代ウイグル語
第5章 It^o and Mester(1995a,1995b,1999)の理論の妥当性の検証とレキシコンの構造がもつ普遍的特徴に関する仮説
第6章 まとめと今後の課題
著者等紹介
菅沼健太郎[スガヌマケンタロウ]
1987年1月秋田県生まれ。2010年3月大阪大学外国語学部トルコ語学科卒業。2012年3月九州大学大学院人文科学府言語学専攻修士課程修了。2015年9月同博士課程単位取得退学。12月九州大学大学院博士号(文学)取得。現在、九州大学大学院人文科学研究院付属言語運用総合研究センター専門研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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