内容説明
『勇魚取絵詞』で知られる旺然たる経営。近世捕鯨業において国内最大の鯨組主である益冨家。様々な史料をもとに多角的視点からその経営を分析する。
目次
第1章 近世西海捕鯨業経営と同族団(益冨又左衛門本家;山県六郎兵衛家;山県三郎太夫家;畳屋家の別家)
第2章 捕鯨図誌『勇魚取絵詞』考(本書の概要;本書の成立についての諸説;静山・与清の著書に拠って;『絵詞』の成立過程について)
第3章 西海捕鯨業経営と福岡藩(福岡藩における鯨油の使用;福岡藩と益冨家)
第4章 鯨油の流通と地方市場の形成(鯨油値段の決定をめぐって;下関問屋との取引)
第5章 幕末西海捕鯨業の資金構成(平戸藩諸役所からの融資;諸商人その他からの融資)
著者等紹介
藤本隆士[フジモトタカシ]
1925年福岡県に生まれる。1952年九州大学大学院特別研究生。福岡商科大学(福岡大学)講師・助教授・教授、九州産業大学大学院教授を経て、福岡大学名誉教授、経済学博士(九州大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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