内容説明
「人間=自然環境に弊害」はウソ!?逆に自然は私達人間を必要としていた。里山の生物への科学的分析によって明かされるのは、宮崎駿作品にも通じる未来への希望である。新時代の自然保護を考える必読書。
目次
第1章 里山の生態系(生態系への価値判断;里山生態系の保護に伴う困難 ほか)
第2章 発想の転換(里山保護活動の思想的矛盾;自然に対する人間の影響 ほか)
第3章 「青き清浄の地」(稲葉の「青き清浄の地」との一致;稲葉の「青き清浄の地」との差異 ほか)
第4章 宮崎駿の目指した理想郷(ナウシカの愛する「自然」;宮崎作品の中の「自然と人間の良い関係」 ほか)
補足(科学上の問題;里山の保全活動に対して ほか)
著者等紹介
中村聡[ナカムラサトシ]
佐賀大学文化教育学部准教授(人間環境課程)。1966年東京都生まれ、1989年北海道大学理学部卒業。1994年東京工業大学理工学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。その後、東京大学原子核研究所特別研究員および横浜国立大学非常勤講師を経て1995年より佐賀大学教育学部講師、1996年より現職(2007年職名改正)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dimsum
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難解だった。言い回しが。。。注釈の持論爆発具合がいい。あと、補足。//はじめに里山とは、「自然と人間の良い関係を体現したものである」と定義付。そして、里山は現在は存在しないが、過去に存在したことから実現しうるものである。なので、ナウシカでいう青き清浄の地に対応するのではないだろうか、と展開して行く。あとは、里山と清浄の地の相違点を述べて、最終的に自分はナウシカで、自然に対して仲良くしたい、愛してると感じるが、雑草を引っこ抜いたり、害虫駆除したりと、裁定者としても振舞っている。と補足が入る。//2012/11/12