隣の聞き取れないひと―APD/LiDをめぐる聴き取りの記録

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隣の聞き取れないひと―APD/LiDをめぐる聴き取りの記録

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798175324
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C0095

出版社内容情報

みんなの言葉が、聞こえるのに聞き取れない。
ずっと、自分が悪いんだろうなと思っていた。

ある晩、著者のもとに一通のメッセージが届く。
「APDで悩む当事者たちのことを書いてくれませんか?」

聴力には異常がないにもかかわらず、うるさい場所や複数人が集まる場などでは相手の言葉が聞き取れなくなってしまう――。「APD/LiD」と呼ばれ近年注目を集める、この目に見えない困難について、自身もマイノリティ経験を持つ著者が当事者や支援者、研究者やメディア等へ丁寧な聴き取りを行い、「誰一人取り残さない社会」の実現に向けて社会に求められる変化を問う。渾身のノンフィクション。

【著者について】
五十嵐大(いがらし・だい)1983年、宮城県出身。元ヤクザの祖父、宗教信者の祖母、耳の聴こえない両親のもとで育つ。高校卒業後上京し、ライター業界へ。2015年よりフリーライターとして活躍。著書に、家族との複雑な関係を描いたエッセイ『しくじり家族』(CCCメディアハウス)、コーダとしての体験を綴った『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)など。2022年、『エフィラは泳ぎ出せない』(東京創元社)で小説家デビュー。Twitter:@daigarashi

【目次】
第一章 聞こえるのに、聞き取れない
第二章 治療法がないなかで
第三章 「名前がつく」ということ
第四章 社会に働きかける当事者
第五章 当事者の隣で

【APDとは】
聴力に問題はないにもかかわらず、特定の状況下で聞き取れなくなってしまう困難のこと。Auditory Processing Disorderの略称であり、日本語では「聴覚情報処理障害」と訳される。 APDを理由に人間関係が壊れたり、仕事を辞めざる得ない状況にまで追い込まれてしまったりする当事者は多いが、国内での認知はまだ低く、その訴えはなかなか理解されない。近年では「聞き取り困難(症)」を意味するLiDと呼ばれることもある。

内容説明

APD(Auditory Processing Disorder)―「聴力に問題はないのに、特定の状況下で相手の言葉が聞き取れなくなってしまう困難」のこと。日本語では「聴覚情報処理障害」と訳され、「聞こえているのに、聞き取れない」と表現されることが多い。APDを理由に人間関係が壊れたり、仕事を辞めざるを得ない状況にまで追い込まれてしまったりする当事者は多いが、国内での認知はまだ低く、その訴えはなかなか理解されない。

目次

第1章 聞こえるのに、聞き取れない(「自分が悪いんやな」と思っていた;失われていく居場所 ほか)
第2章 治療法がないなかで(感じの悪い美容師;「誰が話しているのか」もわからない ほか)
第3章 「名前がつく」ということ(ぼくの世界がひらけたとき;布団のなかでひとり泣いた日 ほか)
第4章 社会に働きかける当事者(「共感」だけで終わらせたくない;全国に波及する当事者会 ほか)
第5章 当事者の隣で(第一人者の二十年;NHKの担当者 ほか)

著者等紹介

五十嵐大[イガラシダイ]
1983年、宮城県出身。元ヤクザの祖父、宗教信者の祖母、耳の聴こえない両親のもとで育つ。高校卒業後上京し、ライター業界へ。2015年よりフリーライターとして活躍。著書に、家族との複雑な関係を描いたエッセイ『しくじり家族』(CCCメディアハウス)、コーダとしての体験を綴った『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)など。2022年、『エフィラは泳ぎ出せない』(東京創元社)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちょこ

15
聴力には問題ないのに聞き取りが困難な人たちのことをAPDという。学校ではどうにかやり過ごすことができても社会に出て壁にぶつかるのだ。バイト先で指示が聞き取れない、同僚との会話が聞き取れない等々。そのため仕事をやめた人もいる。APDと診断されたからといって特別な治療ができるわけでも医療費補助が出るわけでもない。でも名前がつくことによって変わることはある。共事者という言葉が本書の中に出てくるが当事者非当事者で線を引くのではなく社会の一員として共に連帯することはできるはずだという。分断ではなく連帯を。2023/06/20

マイアミ

11
★★★★ APD(Auditory Processing Disorder)。聴覚情報処理障害。聴力に問題はないのに、特定の状況下で相手の言葉が聞き取れなくなってしまう困難。海外では聞き取り困難を意味するLiD(Listening Difficulties)がAPDに代わる言葉として採用されつつある。耳鼻科にいっても聴覚に異常はないので、この障害が障害と認知されない現状や、周囲に説明する難しさ、理解してもらう難しさ、障害者手帳をもらえず補助金を受けられない、等々。様々なことが学べた一冊。2023/03/05

ヨシ

9
APDについてよく理解できた。もっとたくさんの人がAPDについて知ることが大切。2023/07/15

もちこ

5
聞いたことはあったけど…程度だったので、1冊目に最適でした。 作者さんの素直な気持ちと、当事者の方々、「共事者」の方々がそのまま書かれているような、読みやすさ。 隣に立つって、難しいよね… 2024-72024/02/14

渡辺 にゃん太郎

4
APDを知るための導入本としては最適だと思ったが、深く知るにはもう何冊か読む必要があると感じた。同じAPDでも人によって困難が違うというのは他の症状(認知症や統合失調症など)に似ていると思った。 それよりも、共事者という概念を知ることができてよかった。共事者を知ることで当事者と健常者の境目がなくなり、自分がどちらに属するかなんて考える必要性がなくなるからだ。障害や困難は人によって違うし、それよりも目の前にいるあんたを大切にしたいんだよっていう、まさに「それな」という言葉である。2024/06/05

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