出版社内容情報
OAuthの基本的な機能と実装をシステム全体を通して解説した書籍OAuthは近年、WEBアプリケーションで使われる主要な認可プロトコルです。本書ではOAuthをどのようなプラットフォームでも適用できるように解説をしています。
本書は全体で16章あり、4つのパートに分割しています。パート1にあたる第1章と第2章はOAuth 2.0のプロトコルの概要を説明しており、基盤となる知識を得るための読み物としています。パート2は第3章から第6章までとなっており、OAuth 2.0のエコシステム全体をどのように構築するのかについて示しています。パート3は第7章から第10章までとなっており、OAuth 2.0のエコシステムにおけるさまざまな構成要素が持つ脆弱性について説明しており、その脆弱性をどのように回避するのかについて述べています。最後のパートは第11章から第16章までで構成されており、OAuth 2.0を核とした次の世代のプロトコルについて語っており、標準や仕様に関してOAuthの周辺の技術も踏まえて見ていき、最後に本書のまとめを行っています。
パート1 はじめの一歩
第1章 OAuth 2.0とは何か?そして、なぜ気にかけるべきなのか?
第2章 OAuthダンス - OAuthの構成要素間の相互作用
パート2 OAuth 2.0環境の構築
第3章 シンプルなOAuthクライアントの構築
第4章 シンプルなOAuthの保護対象リソースの構築
第5章 シンプルなOAuthの認可サーバの構築
第6章 実際の環境におけるOAuth 2.0
パート3 OAuth 2.0の実装と脆弱性
第7章 よく狙われるクライアントの脆弱性
第8章 よく狙われる保護対象リソースの脆弱性
第9章 よく狙われる認可サーバの脆弱性
第10章 よく狙われるOAuthトークンの脆弱性
パート4 さらなるOAuthの活用
第11章 OAuthトークン
第12章 動的クライアント登録(Dynamic Client Registration)
第13章 OAuth2.0を使ったユーザ認証
第14章 OAuth2.0を使うプロトコルとプロファイル
第15章 Bearerトークンの次のもの
第16章 まとめと結論
付録A 本書で使っているフレームワークについて
付録B 関数全体を示すコード集
Justin Richer[ジャスティン リッチャー]
著・文・その他
Antonio Sanso[アントニオ サンソ]
著・文・その他
須田 智之[スダ トモユキ]
翻訳
Authlete, Inc.[オースリート]
監修
内容説明
OAuth2.0の仕組みを把握し、構築への実用的な指針を徹底解説。
目次
第1部 はじめの一歩(OAuth2.0とは何か?そして、なぜ気にかけるべきなのか?;OAuthダンス―OAuthの構成要素間の相互作用)
第2部 OAuth2.0環境の構築(シンプルなOAuthクライアントの構築;シンプルなOAuthの保護対象リソースの構築;シンプルなOAuthの認可サーバーの構築;実際の環境におけるOAuth2.0)
第3部 OAuth2.0の実装と脆弱性(よく狙われるクライアントの脆弱性;よく狙われる保護対象リソースの脆弱性;よく狙われる認可サーバーの脆弱性;よく狙われるOAuthトークンの脆弱性)
第4部 さらなるOAuthの活用(OAuthトークン;動的クライアント登録;OAuth2.0を使ったユーザー認証)
著者等紹介
リッチャー,ジャスティン[リッチャー,ジャスティン] [Richer,Justin]
システム・アーキテクト、ソフトウェア・エンジニア、標準の編集者、サービスの設計者として、業界での経験が17年あり、インターネット・セキュリティ、アイデンティティ、連携、ユーザビリティ、本格的なゲームなどさまざまな領域での経験を積んできた。IETF(Internet Engineering Task Force)とOIDF(OpenID Foundation)のメンバーとして、OAuth2.0やOpenID Connect1.0を含む多くの基盤となるセキュリティのプロトコルに関して直接的な貢献をしていて、同様に、動的クライアント登録やトークン・イントロスペクションを含むOAuth 2.0の拡張についての編集もしている。また、エンタープライズを対象としたOAuth2.0とOpenID Connectのオープンソース実装であるMITREid Connectの作成時のメンバーであり管理人でもある人物で、MITRE社やマサチューセッツ工科大学でのさまざまな組織でシステムの製品開発を導いてきた
サンソ,アントニオ[サンソ,アントニオ] [Sanso,Antonio]
スイスにあるAdobeリサーチのシニア・ソフトウェア・エンジニアであり、そこでAdobe Experience Managerのセキュリティ・チームの一員として働いている。その前は、アイルランドのダブリンにあるIBMのソフトウェア研究室のソフトウェア・エンジニアとして働いていた。OpenSSLやGoogleのChromeやAppleのSafariなどの人気のあるソフトウェアの脆弱性を見つけており、Google、Facebook、Microsoft、PayPal、そして、GitHubが掲げるセキュリティの殿堂のひとりに迎えられた。熱心なオープン・ソースのコントリビュータで、Apache Oltuの主任(責任者)とApache SlingのPMC(Project Management Committee)メンバーになっている。また、多くのコンピュータ・セキュリティの特許を取得っしており、暗号に関する学術論文も発表。加えて、コンピュータ・サイエンスの理学修士を取得している
須田智之[スダトモユキ]
10年以上おもにSI企業にシステムエンジニアとして携わり、それ以降はフリーランスに。企業向けのシステム開発のかたわら、個人での開発、および、記事や書籍の執筆活動なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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