内容説明
組込み開発/自作OSやゲームプログラミングに脱入門プログラマから、この道十年超のベテランまで。「やらないから、できなかった」だけだったあのテクニックに動かして試せるゲームを完成させながら、チャレンジしよう。
目次
第1章 オブジェクト指向とは(オブジェクト指向前夜―構造化プログラミング;オブジェクト指向プログラミング)
第2章 ライブラリの作成(高速三角関数ライブラリ;ライブラリの仕様 ほか)
第3章 オブジェクト指向に必要な概念とC言語による実装(抽象化;カプセル化 ほか)
第4章 オブジェクト指向プログラミングの実際例(設計編)(なにをクラスにするか?;オブジェクト間の関係 ほか)
第5章 オブジェクト指向プログラミングの実際例(開発編)(Soundクラス;Displayクラス ほか)
著者等紹介
坂井弘亮[サカイヒロアキ]
1973年、東京都生まれ。1997年、東京理科大学工学部電気工学科卒業。1999年、同大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了。株式会社PFU勤務。ネットワーク製品のハードウエア・ソフトウエア開発に従事。現在、富士通株式会社に勤務。ネットワーク製品の開発業務に携わるかたわら、PC‐UNIXハッキング、雑誌記事の執筆、FPGA設計、独自OSの作成などで活動中。論理言語、組込みシステム、FPGA、組込みOSなどに興味がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
74
is-a関係、has-a関係は最初に教えれば素直に理解できる。経験してから急に言っても納得してくれない。実装が必ずしも綺麗でないものが動いているからか。空間のことだけでなく「高速化のヒント」として時間のことにも言及しているのが嬉しい。C言語プログラミングはコンパイラか、OSか、ゲームが教材としてよいというのが経験則。*P.hというプライベートヘッダファイルの存在を教えているので難解なXを読む時にも役立つ。2014/10/20
ボタもち
1
オブジェクト指向を通してC言語の文法をより深く学べる良い本だと思います。構造体の特殊な使い方で継承を実現したり、初心者にはなかなか理解できない関数ポインタを巧みに利用して多態性を実装したりと、目から鱗が落ちるような書き方がいくつも紹介されていました。なんだかC言語でプログラミングする際の考え方が今までより柔軟になった気がします(気のせいかもしれませんけど)。2017/06/04
inazakira
0
templateはともかくInterfaceはどうすんだろ。同じ説明が何度も出てくるなどいささか冗長だったけど、最初から最後までコードが書かれていて「理屈は知ってるがどう書けばいいかイメージできん」という層には受けるだろう。社会人10年目の人が書いたとかで、教科書にはない親近感というか実践的というか同職の臭いを感じた。2012/01/29