内容説明
マイケル・レイナーの『戦略のパラドックス』は精緻に立案された戦略にコミットして推進することが成功を納めるとは限らない、むしろ、戦略的な柔軟性を常に持つことが重要という点にあった。本書の目的は、過去の分析ではなくレイナーの洞察を未来に活かすことにある。日本企業がこれから起こりうる不確実性をどのように捉え、整理し、シナリオを作り、戦略オプションを設定すべきなのか、具体例を挙げながら提示していく。シナリオメイキングを体系的に解説したうえで、自動車、小売、医療機器、通信の4つの業界に焦点を当て、具体的なデータや予測に基き独自のシナリオ作りと戦略オプションを立案する。
目次
第1章 戦略的柔軟性の必要性とその実践手法
第2章 自動車業界
第3章 小売業界
第4章 通信業界
第5章 医療機器業界
著者等紹介
松下芳生[マツシタヨシオ]
デロイトトーマツコンサルティングパートナー(常務取締役)、DTTアジアパシフィックリーダー(コンシューマービジネス担当)、日本メーカー及び米国系コンサルティング会社を経て現職に至る。経営戦略立案から業務/組織の設計に豊富な経験があり、新規事業の立ち上げ、新会社設立、グローバル化の推進に強みを持つ。経済学修士
泊輝幸[トマリテルユキ]
デロイトトーマツコンサルティングパートナー。主にグループ企業を対象とした、グループ経営/事業戦略立案、組織再編設計、経営管理制度導入、といったグループ経営全般に関わるプロジェクトを数多く手掛けるとともに、戦略的リスクやオペレーショナルリスクに関わるリスクマネジメント領域についても豊富な経験を持つ
佐瀬真人[サセマサト]
デロイトトーマツコンサルティングパートナー。製造業を中心に事業戦略立案、マーケティング戦略立案、組織・プロセス設計に関するコンサルティングに従事している。特に自動車業界においては自動車メーカー、自動車部品サプライヤー、販社・ディーラーの領域をカバーするコンサルティングを手掛けている
高橋淳一[タカハシジュンイチ]
デロイトトーマツコンサルティングシニアマネジャー。大手通信事業者及び大手情報通信システム会社、IT系コンサルティンファームを経て現在に至る。技術革新動向とビジネス動向の関連性について豊富な知識を有し、情報通信業界を中心に戦略・BPRのコンサルティングを数多く手掛けている。工学博士
高橋俊成[タカハシトシナリ]
デロイトトーマツコンサルティングマネジャー。グループ企業を中心に、グループビジョン/成長戦略立案、事業戦略立案、といったプロジェクトを数多く手がけている。また、戦略の実行を支えるグループ経営管理基盤の構想から導入にも豊富な実績がある。工学修士
西川陽介[ニシカワヨウスケ]
デロイトトーマツコンサルティングマネジャー。製造業の中でも特に自動車産業を中心として活動しており、チャネル・流通政策、BPR、組織・人材戦略などの幅広いコンサルティングを数多く手掛けている
細川敦邦[ホソカワアツクニ]
デロイトトーマツコンサルティングマネジャー。大手コンサルティングファーム、ベンチャーキャピタルを経て現在に至る。流通業を専門領域とした事業戦略立案や業務革新等の経営コンサルティングに強みを持つ。またM&A戦略立案やビジネスデューデリジェンス、M&A後の統合支援など、M&A領域のコンサルティングも数多く手掛けている。工学修士
大日方隆[オビカタタカシ]
デロイトトーマツコンサルティングマネジャー。医薬品・医療機器業界を中心に、事業戦略、海外展開戦略、M&A戦略、コスト削減戦略の策定・実行支援、組織・業務プロセス設計・導入支援を数多く手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。