出版社内容情報
不動産ファンドにおけるエンジニアリングの実務に関する入門書です。本書は業務において実務家が参照できる書籍として、証券化ビジネスの企業価値評価に焦点を当てています。これまで経験と勘に頼っていた業務を、証券化取引当事者、関係者、主軸となるアセットマネージャーの実務や背景、論点などの経験値を溜められるよう、実用的・論理的な解説を行っています。
建築エンジニアリング編では、建築に関する知識のないアセットマネージャーであってもわかる内容かつ、建築業界出身者にとってはビジネスの肝がわかる内容を目指し、実務上よく見られる事例を取り上げています。
第1部 不動産証券化と建築エンジニアリング
第1章 不動産証券化ビジネスの目的とその工程
第2章 遵法性の位置付け
第3章 リスク分担の適正化
第2部 建築エンジニアリングの基礎知識
第4章 建物の建築の流れ
第5章 建築関係法令
第6章 法定点検
第7章 環境有害物質
第3部 建築エンジニアリング業務のプロセス
第8章 スクリーニングとバリュエーション
第9章 LOI
第10章 デュー・デリジェンス(エンジニアリング・レポート取得)
第11章 運用計画作成
第12章 クロージング
第13章 期中管理
第14章 売却
第4部 こんなときは(イシューとその対応事例)
内容説明
不動産証券化関係者必携!金融・不動産知識と建築知識を有機的に結合する!不動産証券化ビジネスの目的は投資利益の最大化です。その点で、「建築エンジニアリングでの正解」は必ずしも「証券化ビジネスでの正解」ではありません。しかし、建築的視点での正解を知らずして、証券化ビジネスを正解に導くことはできません。時には相反するこれらの「正解」について、最適化の方法を解説します。
目次
第1部 不動産証券化と建築エンジニアリング(不動産証券化ビジネスの目的とその工程;遵法性の位置付け;リスク分担の適正化)
第2部 建築エンジニアリングの基礎知識(建物の建築の流れ;建築関係法令;法定点検;環境有害物質)
第3部 建築エンジニアリング業務のプロセス(スクリーニングとバリュエーション;LOI;デュー・デリジェンス(エンジニアリング・レポート取得)
運用計画作成
クロージング期中管理
売却)
第4部 こんなときは(イシューとその対応事例)(建築物の検査済証がない;工作物の確認申請手続き漏れ ほか)
著者等紹介
竹永良典[タケナガヨシノリ]
証券化ビジネス黎明期において株式会社新生銀行でノンリコースローン業務に携わる。株式会社シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズにてアクイジション・クロージングを担当(累計1兆円)。飛鳥リアルエステートアドバイザリー株式会社にて、AM各社に対してクロージング支援業務を提供(累計7千億円)。不動産鑑定士、国際資産評価士(機械・設備)。上場企業をはじめとした社内研修講師受命多数
越部泉美[コシベイズミ]
ゼネコンにて建築施工管理業務と建築意匠設計業務に携わったのち、2004年、株式会社シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(現みずほリアルティOne株式会社)に入社。建築担当として不動産開発業務に携わる。その後、アセットマネジメント業務の建築エンジニアリング部門にて、オフィスやレジを中心に、14年間累計250棟超のアセットの取得から期中管理、バリューアップ、売却業務や開発型AM業務に携わる。新築から解体に至る建築的ライフサイクル全般にまたがる業務経験を持つ。2013年よりファシリティマネジメント部長、2023年よりサステナビリティ推進部長。一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。