出版社内容情報
本書は『現場のプロがわかりやすく教える位置情報エンジニア養成講座』(位置エン本)の続編にあたります。位置エン本は現代のウェブ地図開発のトレンドを広く解説し、主にクライアントサイトに焦点を当てています。それに対して本書は、サーバーサイドに注力し、位置情報データの配信における技術や手法について、詳しく解説しています。昨今話題の「衛星データ」の配信技術にも言及します。
本書の前半3章は「知識編」で、位置情報技術の応用的な知識を確認します。位置エン本と重複する部分もありますが、特にサーバーサイド実装で必要となる知識を重点的に解説しています。後半の4章の「実践編」となり、知識編で学んだ内容をもとに、アプリケーションを開発するハンズオンで知識の定着・理解を図ります。各章の具体的な内容は、次のようになっています。
第1章 位置情報の基礎知識
「位置エン本」の内容を復習しつつ、本書がカバーする領域への導入を行います。
第2章 位置情報データの配信方法
位置情報データの配信における関心ごと・技術・手法を解説します。
第3章 位置情報データとデータベース
位置情報データをデータベースで扱う際の選択肢・方法を学びます。
第4章 タイルサーバーの実装
位置情報データの配信において重要な技術である「地図タイル」を活用したサーバーを開発します。
第5章 実践編:ベクトルデータのCRUD処理
データベースを利用したベクトルデータのCRUD処理を実装します。
第6章 実践編:衛星画像配信サーバーの構築
衛星画像を事例として使い、ラスターデータを配信するサーバーを開発します。
第7章 応用編:ベクトル・ラスターを組み合わせたアプリケーション開発
本書の集大成として、本書で学んだ技術を総動員してアプリケーションを開発します。
内容説明
位置情報のデータベース、地図タイル、空間クエリ…位置情報の永続化や衛星データなど、サーバーサイドの技術と手法を基礎から応用まで解説!
目次
第1章 位置情報の基礎知識
第2章 位置情報データの配信方法
第3章 位置情報データとデータベース
第4章 タイルサーバーの実装
第5章 実践編:ベクトルデータのCRUD処理
第6章 実践編:衛星画像配信サーバーの構築
第7章 応用編:ベクトル・ラスターを組み合わせたアプリケーション開発
著者等紹介
井口奏大[イグチカナヒロ]
立教大学経済学部卒。地元である北海道士別市の市役所に就職後、農業部署で業務システムとしてGISに触れたことをきっかけに位置情報の世界に入門。CPUはCeleron、メモリは2GBのPCでもそれなりに動くQGISにいたく感激し、利用方法を学び業務で活用を進めた。そんな折に「FOSS4G Hokkaido」というイベントに行き着き、北海道札幌市を拠点とする株式会社MIERUNEを知る。のちに同社へ転職してGISエンジニアとして従事、2023年からは執行役員CTOを務める。ふだんは士別市からリモートワークで勤務している。オープンソース開発の傍ら、技術系イベントにも多数登壇。MapLibre User Group Japanの運営メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。