自作OSで学ぶマイクロカーネルの設計と実装―マイクロカーネルの深淵を知り、骨太なスキルを身に付ける

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自作OSで学ぶマイクロカーネルの設計と実装―マイクロカーネルの深淵を知り、骨太なスキルを身に付ける

  • 怒田 晟也【著】
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  • 秀和システム(2023/06発売)
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  • サイズ B5判/ページ数 432p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784798068718
  • NDC分類 007.63
  • Cコード C3055

出版社内容情報

 マイクロカーネルOSは、「美しい設計ではあるものの、遅い実装」というイメージを持たれることがありますが、それは過去の話です。現在では、目立たないところで実用的なOSとして使われ、世界を支えています。
 本書では、マイクロカーネルOSの概念からその実例まで、機能ごとに分けて説明しています。本書全体としては、基礎知識、マイクロカーネルの解説、その上で動くソフトウェア部分(ユーザーランド)の解説、そして発展的内容の4つのパートから構成されており、それぞれのパート内の章は、概念の解説部分と、その概念をどのように実装しているかを解説した実装部分に分かれています。
 各章の実装例として、本書のために筆者が開発したマイクロカーネルOS「HinaOS」を用いて、わかりやすく解説しています。HinaOSは、エミュレータ上で動かすことを想定した教育目的のOSですが、OSの実装を学ぶのに必要となる最低限の機能を備え、ソースコードもシンプルにです。
 また、HinaOSでの実装例のほかに、MINIX3、seL4、GNU Hurdという3つの実用マイクロカーネルOSによる実例も解説しています。複数のOSにういて紹介しているのは、それぞれに特徴があり、それを比較してほしいという理由からです。「マイクロカーネルOSとは、こういうものである」という固定観念を持たず、マイクロカーネルであるからこその柔軟さ、そして設計の自由さを味わってください。OSはコンピュータの使い方をガラッと変えられる、いわば新しいソフトウェアの世界を創れる土台なのです。
 本書を読み終えたら、自分でOSを作ってみてください。OSの仕組みを理解していても、実装することで新たな発見があるものです。ゼロからOSを作るのではなく、HinaOSを拡張するのもよいでしょう。HinaOSには、実装が面倒な基本機能が既に備わっています。このようにOSを拡張しやすいのもマイクロカーネルの特徴の1つです。
 本来、OSはとても自由なソフトウェアです。特定のCPUにしかない変わった機能を活用した移植性ゼロのOSを作るもよし、極限まで小さくしたOSを作るもよし、自由な発想で自分の世界を創り上げることができる最高の題材なのです。
 本書を手に、マイクロカーネルの深淵をのぞき込んでみてください。その舞台裏を楽しんでいるうちに、OSやアーキテクチャにとらわれないコンピュータの深い技術も身に付いているはずです。

内容説明

OSはもっと自由だし、その舞台裏はずっと楽しい!自作OS(HinaOS)と実用OS(MINIX3、GNU Hurd、seL4)のソースコードを紐解き、ユニークなアイデアと先進的なテクニックを探究しよう!

目次

1 基礎知識(本書について;マイクロカーネル入門 ほか)
2 カーネル(プロセスとスレッド;メモリ管理 ほか)
3 ユーザーランド(ユーザーランド;API(Application Programming Interface) ほか)
4 発展的話題(マルチプロセッサ対応;仮想化とエミュレーション ほか)
Appendix 付録(HinaOS開発環境の構築;HinaOSのデバッグ ほか)

著者等紹介

怒田晟也[ヌタセイヤ]
筑波大学情報学群情報科学類卒業、筑波大学大学院リスク工学専攻修士課程修了。現在は、CDNにおけるエッジコンピューティング技術の開発に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Q

1
HinaOS、MINIX3、seL4、Machという4つのマイクロカーネルを比較しながら機能と実装を紹介する本。コラムでOSにまつわる話題が広くちりばめてあるのでそれを読むだけでもためになる。マイクロカーネル懐疑派の意見はIPCによるオーバヘッドとサーバなどユーザ空間プロセスに不具合があった際に復旧する手立てはあるのかという2点が主だろう。本書ではこの疑問に完全ではないが答えている。またHinaOSには脆弱性があることにも触れ、その攻撃コードも示している。良書だが個人的にはUnikernelに注目したい。2024/02/25

walker

1
和書では貴重なマイクロカーネルOSに関して書かれた書籍で、筆者が作成した実験用OSやMINIX3などの実存するマイクロカーネルの細かい実装や設計方針などが解説されている。各マイクロカーネルの細かい設計指針などを知りたい人にはかなり有益と思う。自分はあまりマイクロカーネルに関して詳しくないので、もうすこし図を多くして解説してほしかった。読みやすい文章ではあるが、やや上級者向けと思われる2023/07/05

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