出版社内容情報
現実味を帯びてきた水素エネルギーの技術とビジネスを知るためのガイド。
内容説明
本書は、水素エネルギーの全体像を俯瞰できるように、技術開発の最新動向やビジネスモデルの未来図などを、主にビジネスパーソンや学生の方々などを対象として、難解な用語を使わずにわかりやすく解説しています。
目次
第1章 水素エネルギーの基本
第2章 水素エネルギーの社会実装へ向けた最新動向
第3章 水素エネルギービジネスの全体像
第4章 水素の製造
第5章 水素の輸送・貯蔵
第6章 燃料電池
第7章 燃料電池自動車
第8章 水素発電
第9章 CO2フリー水素
第10章 水素社会へ向けて
著者等紹介
今村雅人[イマムラマサト]
環境エネルギーライター/ビジネスライター。1962年熊本県生まれ。国立八代工業高等専門学校機械電気工学科卒業。慶應義塾大学経済学部(通信教育課程)卒業。産能大学大学院経営情報学研究科(MBA)修了。化学メーカー住宅設備機器部門の設計部技師を経て現在、有限会社キーアドバンテージ代表取締役。経営コンサルタント。中小企業診断士。2004年からライターとして、取材・執筆を手掛けている。大学の最先端の研究やベンチャー企業経営に関する取材記事を250件以上執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あすなろ
66
エネルギーキャリアとしての水素。その水素を二次エネルギー、つまり作って加工してどう運ぶかを多数平易に触れた本となる。例えば再生可能エネルギーと相性が良いという水素。つまりそれは余った電気から水素を取り出し溜めて運ぶ考え方等。仕事でこうした知識を文系の僕がざっと素早く手に入れるには良い本であった。ただ、水素と聞くとすごく危ない物という印象を拭えないのだが…。2023/04/20
榊原 香織
56
コロナ前、ロシア侵攻前のまだ希望に満ちた時に書かれた本なので、水素良いことずくめ、未来は明るい感が今となっては少しむなしい。 とは言っても、Co2フリーの水素発電には期待。FCV(自動車)は失敗かなあ 2020年刊2022/04/20
vinlandmbit
35
図書館本。技術士試験向けに読了。よくニュースで見聞きする割に、理解が全く出来ていなかったと反省できるぐらい、水素エネルギーの特長や、発電、貯蔵、燃料電池等など様々な活用例とそれがもたらす脱炭素化・循環型社会への利点が面として理解深められる一冊です。電力/エネルギー分野が専門ではないが抑えておきたい方/抑えておくことが活きる方におすすめの一冊です。2022/05/08
サンセット
6
太陽光発電やEVスタンドの普及に対するハードルが言われることがあるが、水素では海外から輸送したり再エネ電力から生成したりすることになり、サプライチェーンを作るのが余計に大変そう。最近は再エネに補助金を入れることへの批判もあるが、エネファームの普及も補助金に依存している所があり、FCVも本体や水素の価格が下がる要因がなさそうで、電気メインの再エネ社会を作る方が楽なのではと思う。水素を大量に作るなら、化学プラントの副産物からではなく、化石燃料をメインに作るのが基本だと思うが、光触媒から作る方法も良さそう。2025/01/18
yuno
5
水素に関する要素技術は幅広く説明されていて、それぞれ有望な感じがするのだが、水素の課題はおそらく製造から利用までのプロセスを経るごとにエネルギー効率が下がっていくことで、結局他のエネルギーやエネルギーキャリアと比べて、将来を含めどれくらい競争力があるのか、といった、全体像はよく分からなかった。2021/07/17
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