内容説明
なぜ、日本の潜水艦は世界最高水準と言われるのか?秘密は、緻密・精密・静粛。海の忍者を解剖する。日本の潜水艦と潜水艇の仕組みと技術がわかる。潜水艦で働く人々の使命と仕事と生活がわかる。潜水艦の設計・建造・メンテナンスまでわかる。
目次
1 海の世界
2 潜水艦とは
3 潜水艦の歴史
4 世界の潜水艦事情(現在)
5 「海の忍者」を支える技術
6 「海の忍者」も楽じゃない(仕事と生活)
7 潜水艦の設計、建造、検査、メンテナンス技術―100年の技術進歩とノウハウの蓄積
8 潜水艦技術の応用―ここでも潜水艦技術が活躍しています
9 技術を駆使する潜水艦乗り(どん亀)
著者等紹介
佐野正[サノタダシ]
大阪大学工学部造船学科に入り、就職した川崎重工業株式会社では船舶事業部門の潜水艦設計部に配属され、以後約35年間潜水艦、潜水船、水中機器など主として海中工学分野の業務に従事してきた。その間、海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)に出向し、「しんかい6500」および支援母船「よこすか」の建造に従事した。潜水艦の分野では、潜水艦の設計業務の他、潜水艦用鋼材に関する日米共同研究、潜水艦用スターリングAIPシステムの開発、潜水艦の設計・建造に3次元CADシステムの適用等に取組んできた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くたくた
42
目下、凝り性および収集癖が猛烈に作動中。いくつか潜水艦の解説本を手に取ったが、これが一番説明が丁寧で読みやすい。潜水艦の構造やバラストタンクのしくみや、水中の音波の原理など。一応知っておくだけで、潜水艦ものの軍事スリラーの理解が深まる。パラパラめくっただけで、誤植がみつかったのはご愛敬。2021/11/27
すぅけ
3
潜水艦は、すべてが機密事項であると聞いていたので、この本を手に取りました。種類や基本的な内容を理解することができましたが、やっぱり詳細は書けないんですね。潜水艦は深く潜水するんだと思っていましたが、比較的浅いところを潜航していることを知りうれしい気がしました。2019/09/01
たかひー
3
★★★ よくみるミリタリーものとは少し異なる視点、切り口で書かれていて新鮮であった。2016/10/30
nata
3
武器としてよりは船としての潜水艦に焦点を当てている。著者が川崎重工の元設計者ということで主に日本の通常動力型潜水艦に基づく内容を扱う。 潜水艦に使われる溶接とかパッキンについてや、細かい部分で現場の人っぽいネタがあるのでそこは面白い。2016/06/06
はと
1
初心者向けの潜水艦概論。歴史的経緯と変遷、運用、艦の構造、設計、メンテナンス、艦内生活から艦長資質までを平易な文章で網羅的にまとめてある。面白かった。2016/09/20
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